雪舟の伝記
水墨画といえば、「雪舟」ですね。
こちらの挿絵は以前描いたもの。
「10分で読める伝記2年生」(学研)におさめられています。
雪舟は、10歳でお寺にあずけられたものの、ちっとも修行せず、
絵ばかり描いていました。和尚さんに何度叱られても、やめないので、
とうとう、柱にくくりつけられてしまいました。心細さで泣いた涙が
床にしたたりました。
その涙を足なぞって描いたねずみがまるで生きているかのようだった~
という伝説が有名です。
和尚さんの許しをえて、雪舟は、絵の修業に打ち込みます。
やがて、中国にわたり、そこで認められ帰国。
日本を代表する水墨画家として86歳まで、絵を描き続けたと
いうことです。
雪舟の絵は、強い。「美しい」というより「個性的な水墨画だ」と、
思います。「誰にも描けないものを描こう!」という強烈な自我や
上昇志向を感じます。
対象を写すのではなくて、単純化して強調する空間づくりは、
まさに「開拓者」だったと思います。
そして、この画家の線とセザンヌの面が似ている。と思うのは、
わたしだけかなぁ。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント