酒肴の花

2012年6月 9日 (土)

ぷりんの絵のある三つのお店

今日は、わたしの絵が飾ってある(一点ですが)お店のご紹介です。

○MARIMO Caf`s 65(マリモ・カフェ)
練馬にある小さなアート・カフェです。
絵画だけでなく、書やオブジェなども扱っているようす。
こちらでは、今、「龍展」を開催しています。
知人が声をかけてくださったので、一点出品してみました。
以前、ブログにもアップしました「鯉の滝登り」の絵です。
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まだ、うかがっていないのですが、展示のようすを写真でいただきました。
なんと、18人も参加されたとか。店内、龍、龍、龍。。。でいっぱい!
力作ぞろいのようすです。

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6月30日(土曜)まで。詳細は、こちらで。
よろしかったら、のぞいてみてくださいな。
私は、知人と25日(月)にうかがう予定です♪

○ブックカフェ「リーヴル・リブル」
新宿御苑のそばの開店したばかりのお店です。
本とアートと音楽の出会いの場をめざします。
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実は、ここのオーナーは、私が広告代理店に勤めていたころ、、
そしてフリーイラストレーターになってからも、たくさんお世話になった
コピーライターさんです。しばらく、お会いしていなかったのですが、
フェイスブックで再会。で、このお店の立ち上げをうかがいました。
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こちらには、絵本「きんいろのライオン」の原画です。
絵本といっしょに飾らせていただきました。
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ゆったりした空間なので、くつろげます。よろしかったら、お立ち寄り
くださいませ。詳細は、こちらです。

○築地の隠れ家「はしば」
和食と言い切ってしまえない工夫いろいろのお店。
前菜に小さなパンがつきます。これが、おいしいのです~
この日は、お昼でしたので、「海鮮丼」をいただいた。
ごま味で、美味!です。
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店主と奥様。とても、仲良し~。奥様は編集者です。
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こちらには、ご主人の似顔絵を描いて、飾ってもらってます。
似てるかな?こんどは、奥様とふたりのを描く予定。
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ちょっと、新しい和食を味わいたい方は、ぜひ!
お店のホームページはこちらです

どのお店にも、私の絵のパンフもあります。いらしたときは、
ごらんになってくださいな。
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2012年6月 3日 (日)

江戸料理教室でお江戸の味

車浮代先生の「江戸料理教室」に行ってきました。
お料理教室なんて、はじめてです。でも江戸の食文化というのには、
興味深い。体験してみることにしました。
車先生は、時代小説を書きながら、江戸料理に造詣を深めて
いかれたようで、お料理は「江戸時代のいろいろなレシピ本の再現
ですし、レシピの説明も時代背景を交えながらで、とてもおもしろ
かったです。
Karuta
○煎酒
江戸時代、まだお醤油が高価であったころ「煎酒」を料理にかけて
いたとか。お酒と梅干と削り節のだし汁ですが、これが、とても、
ヘルシーでおいしかった。おひたしにも、焼き魚にも。。。お肉にも
あいそうです。保存が効くようなので、多めにつくってみたい。
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○かつおのたたき漬け
今では、土佐のイメージが強いかつおですが、江戸時代は
江戸の名物だったそうな。「かつお=勝つ男の武士」ということで
初カツオは初もの大好きな江戸っ子のなかでもいちばん人気!
このかつおのお刺身(江戸流)も、新しい味覚でした。
熱湯で、霜降りにして、お酒にひたして、練りがらしでいただくのです。
なんだか、カツオが、上品な味わいになって、びっくりしました。
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他、たまご料理も紹介したいのですが、ちょっと、描くのが大変。。。
でも、みなみな、日本酒の肴にぴったりで、わたし好みの味わい。
うれしくて、お酒がすすみます~♪
お酒のあとに、絶品だったのが、こちら。。。
○「胡椒飯」!(名飯部類より)
なんと、お米に黒胡椒をいっぱい挽いてかけて、炊く!
それに、おつゆをかけるお茶漬けのようなもの。
スパイシーで、あっさり。さらさら。
胡椒にこんな使い方があったなんて!!しかも、とてもお手軽!
せっかちな江戸っ子気質が生んだ傑作だと思いました。
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○味噌漬け豆腐(豆腐百珍より)
こちらは、つくったものを持ち帰りました。
今うちの冷蔵庫にねかせてある。
4日後がたべごろだとか。楽しみです。
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お料理本にサインをちょうだいし、ほろ酔いで帰宅。
家でも、何かつくってみましょう♪
わたしは、江戸料理との相性はとても良いことを、発見して
うれしいです~。。
「江戸もので、食事風景のでる笑い話」の絵でも描いてみたい
わ~♪などと思いました。
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ブログ「一日一品江戸料理」http://ameblo.jp/kurumaukiyo/

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2009年8月 4日 (火)

勝鬨橋たもとの「はしば」

夏の夕刻、築地。隅田川にかかる勝どき橋をわたる。
かつてこの橋は開門。飛び跳ね橋として勇壮な姿を見せてくれた。
そのたもとに「はしば」という和の酒処がある。
つい先日、こちらにおよばれして呑んだ。
というのも、店主の奥様が、わたしが毎月表紙を手がけている
「酒めん肴」という小冊子の担当編集者なのである。
1 酒めん肴8月号
食に関心の深い彼女と店主のなれそめは、なんと
「手作りパンの教室」だったそうな。。。
で、前菜でお目見得したのが、彼女手作りの小さなコーンパン。
レバーペーストがそえてある。
まずはと頼んだ生ビールと一緒にいただくと、
すいたおなかをちょっと落ち着かせてくれて、ほっと嬉しい。
「ビールとパンはお似合い夫婦」。まるで、店主と彼女のようね。
ふふふ。。。などと、心のうちでつぶやいているうち、
お料理は、どんどん進む。
「えだまめの豆乳ごま豆腐」「季節の野菜焼き」「まながつおの柚庵焼き」。。。
どれも品の良い味付けだが、どこか小粋な娘が顔を覗かせているようなお味。

聞けば、店主は「この道20年の鮨職人。でも15年、ニューヨークで修行」
とのこと。和の格式をはずした、自由なふんいきの味の秘密は
このへんにありそうだ。

成功と挫折の縦横の糸で織られているようなニューヨーク。
そんな都会のなかを流れるさまざまな価値観に、店主は身を置いてきたようだ。
されど、流されることがなかったのは、己の核に「和」をきちんとすえていた
からだろう。
そして、その核は「リアリズムに裏打ちされた夢」を育ててきたのかも知れない。

「どうして、ニューヨークではなく、築地でお店をかまえたのでしょう?」
私の問いに 店主は答える。
「魚は はるかに 日本が上物」
「では、なぜ鮨屋ではないのでしょう?」
店主は答える。
「呑む際に 鮨だけでは、ちょっと飽きる。
自分は「創作料理」ではなく、「和の型を変える流れ」をつくってみたい」
覚悟を感じる話しぶりであった。

思えば、歌舞伎も 今は伝統芸といわれる型の世界。されど もとは
庶民階級から生まれたもの。
みんなで楽しめる様式美を作り、時代の応じてその型を工夫してきた。
おそらく店主もそんな思いなのだろう。
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さいごに江戸前の「づけ」をごちそうになって店をでる。
けっこう呑んだ。おいしかった。楽しかった。
勝どき橋をわたる風に吹かれて、ふらり、一休み。
とうとうとした黒い流れのむこうに高層ビル。
きらきら、きらきら連なっている。
時代は変わったのだ。時代に似合う「美しさ」って何だろう?
「はしば」には、このとび跳ね橋にかわって、跳ねて見得をきっていただきたい。
成功とふたりの幸せを祈って、かちどきをあげよう。

えいえいおう!えいえいおう!

ひとり、大江戸線で帰る。

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2009年5月14日 (木)

悟りたいもの、悟れないもの

南麻布の「SATORI」という店に

連れられて、はじめて行った。

店内はどこか凛としたたたずまい。

まずは、ビール。つきだしがでる。

並びが美しい。こはだの小さなお鮨がおいしい。

この店の「心構え」を見たようで、

楽しい予感にかられる。

「呑む」のが、いっときの旅とすれば、

そのはじまりに、網目のきれいな

新しいわらじをわたされたようなここちだ。

先達となる店主の顔を見る。

坊主頭がすがすがしい。まだ、若い。

目が大きくて、力を放っている。

「鶴齢(かくれい)」という日本酒が

この店のお勧め。

はじめて知る銘柄である。

店主によれば、新潟の蔵で昔ながらの手づくりとか。

清らかで青竹を思わせるような口当たり。

そこで、連れとの話題は、酒づくりの話となった。

彼女いわく、取材先のオートメーション化した蔵元で

「手作りが良いわけではなく、手間をかけるをことが

大事なのだ」という話を聞いたそうな。

なるほど。。機械の力を借りれば、

今までできなかった工程をふみ、

いっそう精度の高いものができるのかも知れない。

と、悟った気持ちになったものの。。。

思うのである。

蔵に男たちのおおらかな唄声が響いて、

その節回しをはやくしたり、遅くしたりで

時を計り、仕込みを工夫する。

米も酵母も唄にあわせて、踊りだす。

そんな工程をなくして、機械にまかしてしまうのは、

人の原始の力、すなわち

天から神様が降りてくるような想像への感覚

を捨てていくような気もする。

「鶴齢」の酒づくりで、まだそんな人の力が

伝承されているのであれば、貴重である。

料理をきれいに、食べて、

最後に鯛茶漬けをいただいて、帰途につく。

店主は何を「SATORI」たいのだろう。

料理を極めたいという「志」をもって命名したのか?

おいしいとはこれだ、とお客に「SATOってほしい」のか?

悟れないことばかりの人生を、笑うように

月が細く照っている。

店主の大きな目とは、反対だ。

Satori

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