今昔物語/怪力の坊さんの話(その3)
怪力の坊さん3回目です。
ゆすりながら、すごみました。
ささっとおりて、着物をぬいで、裸になれ」
「いててて」すごい力です。男は悲鳴をあげました。
痛みで骨がおれそうです。

宴の松原へつくと僧都は月を眺めながら、のんびり歌を
くちずさみました。
男は重いやら、情けないやらで泣きそうです。
「こんどは、右近の馬場に行ってみたいね」
「かんべんしてください」と男がいうと、
僧都はまた足でぐいっと男をしめつけました。
ふらふらしながら、右近の馬場へつくと、
僧都はまた、のんびり歌をくちずさみ。。
辻の馬場につけば。。。。「次は西宮じゃ」
京の都を東西南北 男はどのくらい歩かせされたのでしょう。

僧都は一枚着物をぬぐと、「ごくろうさん」といって、
男にやりました。
(おわり)
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