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2013年8月31日 (土)

今昔物語/怪力の坊さんの話(その2)

恐るべき怪力をもつお坊さん「僧都」のお話2回目です。

ある日僧都は、帝によばれ宮中にあがりました。祈りの儀式をすませると
夜も更けてしまいました。弟子たちは先に帰ってしまったようすです。
「しかたがない、ひとりで帰るとするか」
月の明るい晩でしたかが、冬なのでとても冷え込んでいます。
「着込んできてよかったわい」
そのときです。みすぼらしい男が僧都の前に立ちふさがりました。
Bouzu3a
「これはこれはお坊様、ひとりでお歩きになっては大変でしょう。
わたしがおぶってさしあげましょう」
「それは、ありがたい」
僧都は男におぶってもらいました。
Bouzu3b
西大宮大路と二条大路の角まできたときです。
「おい、ここで降りろ」
男の声が がらりと変わりました。
「わしの寺はもっと先じゃ」
僧都が言いますと、男は僧都をおろそうとらんぼうに
からだを揺らししました。
  つづく

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