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2013年3月10日 (日)

震災ノンフィクション絵本

東日本大震災から2年たちました。
誰も予想しなかった大きな地震と津波と原発の事故。
町もたくさんの命も理不尽に失なわれたことを、気持ちをあらたにして考えています。
昨年、岩手に取材に行き、ほんの少しだけど、被災地を見て、被災者の方々と
ふれあえたのは、ほんとに貴重な体験でした。
そのときの本が刊行されました。
「語り継ぎお話絵本 3月11日(全8巻)学研教育出版}です。
8巻のなかに2話ずつ、16話のお話がおさめられています。
どのお話も、きちんと現地に行って取材をしてきたものを描きおろした
ノンフィクション絵本です。
表紙は、荒井良二氏。
Ehon1_2
わたしは、このなかで2話、描きました。

◆「ヨシばあちゃんの紙芝居」(2巻)文・ささきあり 絵・水野ぷりん
岩手県宮古市の海辺の町「田老」。田畑ヨシ(震災当時86歳)は、
昭和8年の三陸沖地震で母を亡くした方です。50才のとき、
「命てんでんこ」の紙芝居をつくって、子どもたちが、津波で命を
おとさないようその恐ろしさを語り継いできkられました。
そのヨシばあちゃんを,田老の町をまた、津波がおそいます。
Ehon2
「津波てんでんこ、津波てんでんこ」。まず、逃げる。自分の命を守る。
家族の無事を再会を信じて。。。。ヨシばあちゃんの教えが、
胸をうつお話です。

◆「もっこを背負って(4巻)」文・堀米薫 絵・水野ぷりん
岩手兼宮古市。石階段の坂が続く鍬が崎地区に住む小学6年生
と4年生の姉妹、優奈さんと凛奈さんのお話です。
ふたりは、もっこという大きな竹籠に避難所に届いた支援物資を、
お年よりたちに、毎日毎日坂をのぼって届けました。
そのお手伝いは津波の翌日から100日間にわたって続けら
れ、暗い気持ちでいた地域の人たちを励ましにもなっていきました。
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辛いときに、人の役に立つことで、その辛さを乗り越えていった
少女たち。ほんとうの優しさは強さでもあると教えてくれるようです。
ぼろぼろになったもっこを見て、にっこり笑う少女たちの顔です。
Ehon4
自分にとっても、とても有意義なお仕事でしたし、
他のお話も力作ぞろい。いい本になったと思います。
お買い求めは こちらです。1巻からもお買い求めできます。

こちらの本の原画展も八ヶ岳のほうではじまります~そのときは
またお知らせしますね。

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1子どもと本の話」カテゴリの記事

コメント

あの取材のお話が、やっと本になるんですね。
つい先日も、なおとと
被災地に行って匂いや空気に触れることも大事だよ
と、話をしていたところでした。
実際に出掛けることは、大変ですが
こういうときこそ、本で疑似体験!

来週は、いよいよ東京へ行きます!
メールもさせていただきましたが、
19日は、なおとと二人の珍道中になりますcoldsweats01
どうなることか、不安もいっぱいですが
口と目があれば、同じ日本!きっと大丈夫!

…天気が良ければ、いいなぁ~sun

投稿: せりなずな | 2013年3月11日 (月) 13時17分

御無沙汰しております。
先生がもっこを背負っていらした時の絵本ですねnote
優奈さんと凛奈さんの意志の強さと深い愛情を、切れ長の凛とした目で描かれて。素敵な絵ですね。
きっと、日本中の子供達の心に残る絵本かとpresent

投稿: aoba | 2013年3月11日 (月) 16時32分

イラストを見ていると、荷を運ぶ子供たちの背負っているものが決してもっこだけではないという重みを感じます。
我々が忘れてはならない重みなのでしょう。
震災の日に受けた、あの脱力するしかない絶望感を思い出します。

それだけに青い空と海で見せてくれる笑顔に救われる思いです。
よい絵本です。

投稿: 黒の異邦人 | 2013年3月12日 (火) 19時08分

せりなずな様。
いよいよ19日ですね。この日は、7時ごろ出かけることになったので、東京見物はおつきあいできませんが、うちに遊びにきてくださいな。
なおとくんがおもしろがりそうなものがない。。。
うちのネコは、内弁慶で隠れてしまう。。。
でも、仕事場をのぞいてくださいな~

投稿: ぷりん | 2013年3月12日 (火) 19時35分

aobaさま。
ようやく、刊行です。この姉妹は今は部活で忙しく元気にやっているとのこと。嬉しいです。きっと、お会いしたときよりも、背も伸びて、体つきもふっくらしてきているかも。。。被災地にちょっとでも行けたのは、ほんといい経験でした。
亡くなった方を悼み、復興にむけての小さなお手伝いを続ける気持ちを忘れないようにしたいものです。

投稿: ぷりん | 2013年3月12日 (火) 19時41分

黒の異邦人さま。
ほんとに、ほっそりとした可憐な姉妹でした。あんな重いものを毎日、背負ってつらかったのではないかと思うのだけど、本人たちは、元気で、はりきっていたようなのです。おもしろかったと言っていました。
たぶん、重さが苦にならなかったのは、
「ありがとう」といってもらえる嬉しさ。それと、
人の役に立つことの「誇り」です。
かえって、教えられました。

投稿: ぷりん | 2013年3月12日 (火) 19時47分

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