« 2013年2月 | トップページ | 2013年4月 »

2013年3月

2013年3月17日 (日)

花の季節と春の絵

ようやく花の季節になりました。
そこで、お花の絵を少しご紹介します。

桃咲いてさびしくしなりぬ家の中(平川光子句

家の中がさびしく感じられるほど、桃の花が盛りだと歌ったのでしょうか?
それとも、花が咲くにつれ、ひとりでいる孤独が深まるような気持ちを
うたったのでしょうか?

書家西垣一川先生の書に絵を加えました。
家の中から見た庭の情景です。
手前に火鉢と鉄瓶。まだ、少し寒い春の朝、筆者は、ひとり
手をあぶりながら、御簾ごしに 庭の桃の花をながめていたの
かもしれません。
春のやわらかな訪れに対して、ひそやかな孤独が、
御簾をへだてて明と暗に別れた。。
そんなイメージで描いた詩歌アートです。
Hana0

そして、こちらは、枕草子の「春はあけぼの~」と
平家物語の{(祇園精舎の鐘~)のくだりの絵です。
春の朝の田園の写真と春の夜桜の写真に絵を加えたもの。
フォトアートです。
春の朝焼けの空に紫をひとぬりして花の雲を加えてあります。
夜桜の写真にまた桜を加えて桜吹雪にして、
諸行無常にしてみました。
いかがでしょう。
Hana2

花の季節になったので、めずらしく、お散歩しました。
この日は、新宿御苑で吟行歌会。
歌の結果はさんざんでしたが、お天気にすばらしくめぐまれて、
花をめでながらの時間はなんとも、ゆったりでした。
こんな時間をときどきでももって、気持ちを新しくして、
また新しいお仕事をはじめたいと思ってます。
Hana4

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年3月10日 (日)

震災ノンフィクション絵本

東日本大震災から2年たちました。
誰も予想しなかった大きな地震と津波と原発の事故。
町もたくさんの命も理不尽に失なわれたことを、気持ちをあらたにして考えています。
昨年、岩手に取材に行き、ほんの少しだけど、被災地を見て、被災者の方々と
ふれあえたのは、ほんとに貴重な体験でした。
そのときの本が刊行されました。
「語り継ぎお話絵本 3月11日(全8巻)学研教育出版}です。
8巻のなかに2話ずつ、16話のお話がおさめられています。
どのお話も、きちんと現地に行って取材をしてきたものを描きおろした
ノンフィクション絵本です。
表紙は、荒井良二氏。
Ehon1_2
わたしは、このなかで2話、描きました。

◆「ヨシばあちゃんの紙芝居」(2巻)文・ささきあり 絵・水野ぷりん
岩手県宮古市の海辺の町「田老」。田畑ヨシ(震災当時86歳)は、
昭和8年の三陸沖地震で母を亡くした方です。50才のとき、
「命てんでんこ」の紙芝居をつくって、子どもたちが、津波で命を
おとさないようその恐ろしさを語り継いできkられました。
そのヨシばあちゃんを,田老の町をまた、津波がおそいます。
Ehon2
「津波てんでんこ、津波てんでんこ」。まず、逃げる。自分の命を守る。
家族の無事を再会を信じて。。。。ヨシばあちゃんの教えが、
胸をうつお話です。

◆「もっこを背負って(4巻)」文・堀米薫 絵・水野ぷりん
岩手兼宮古市。石階段の坂が続く鍬が崎地区に住む小学6年生
と4年生の姉妹、優奈さんと凛奈さんのお話です。
ふたりは、もっこという大きな竹籠に避難所に届いた支援物資を、
お年よりたちに、毎日毎日坂をのぼって届けました。
そのお手伝いは津波の翌日から100日間にわたって続けら
れ、暗い気持ちでいた地域の人たちを励ましにもなっていきました。
Ehon3
辛いときに、人の役に立つことで、その辛さを乗り越えていった
少女たち。ほんとうの優しさは強さでもあると教えてくれるようです。
ぼろぼろになったもっこを見て、にっこり笑う少女たちの顔です。
Ehon4
自分にとっても、とても有意義なお仕事でしたし、
他のお話も力作ぞろい。いい本になったと思います。
お買い求めは こちらです。1巻からもお買い求めできます。

こちらの本の原画展も八ヶ岳のほうではじまります~そのときは
またお知らせしますね。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

« 2013年2月 | トップページ | 2013年4月 »