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2012年3月

2012年3月31日 (土)

ニューヨークからのお客様

我が家にめずらしいお客様がおいでになりました。
ニューヨークでご活躍の画家、マイケル、クロフォード氏。
マイケル氏は、六本木ミッドタウンで開催の「アーヴィング・ペンと三宅一生展」での
アニメーションの原画を描かれていて、講演もあっての来日したそうな。
Maikerue_2
せっかくだから、日本の墨絵を見たり、墨を触ってみたりしたい。。との希望で、
やはり絵描きの息子さん、お嬢さんも一緒に、おいでになりました。
ちょっと、緊張しましたけど、、フランクな方たちで、楽しいひとときになりました。

はじめての墨体験です。遊んでいただきました。
Sumi1
こちらは、マイケル氏の自画像!
M1
「鼻をもってくださいな」なんて、ジョークをおっしゃっていたのは。。。
この「鼻」の絵を見せたから。
Photo
お三人のいたずら書き。ですが、やっぱり上手。それに、日本人の絵とはやっぱり
ちがう味わい。食べているものがちがうのですね~
M2
最後に、記念撮影。私が、子供のように小さくて、恥ずかしいです~
Sumi2
にこにこして、お帰りになってくれて、うれしかったです。
うちで見た画材を買って帰国されたそうな。
初来日のちょこっとした思い出になってくれたかしら??
また、ニューヨークでお会いできたらすてきでしょうね。

ちなみに、こんな幽霊の絵にも、興味を持ってくれました。
Photo_2

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2012年3月24日 (土)

土佐の昔話「むらをすくった鬼」その3

海辺では、むらびとたちが おおさわぎをしていました。
たいまつをかかげ、波にさらわれた人をさがしています。
泣きながら、だれかの名前を呼んでいる人がいます。
波が、ざんぶざんぶと荒れ狂っています。
おとう鬼は、浜に子鬼をそっとおろすと、言いました。
「おまえは、ここで、待っておれ」
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「そりゃあ、行くぞ」
さいごの力をふりしぼって、おとう鬼は、海にふみこみました。
ごごご、ごごご、ざんぶ、ざんぶ
風が、波が、沖に向かうおとう鬼に体当たりしていきます。
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そのとき、とてつもなく大きな波が足をさらいました。
おとう鬼のからだが、ぐらっとよろけました。
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たちまち、大波が、おとう鬼をのみこみます。
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それっきり、おとう鬼のすがたは、見えなくなりました。
沖にかついだ岩だけが、小山のように、のこりました。
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それからというもの、海があれても、大岩が波をとめてくれるように
なりました。
村人たちは、安心して暮らせるようになったということです。
のこされた、子鬼は、村の子供として、育てられ、
やがて山に帰っていきました。
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村人たちは、大岩に小さなほこらを立てました。
今でも鬼のおやこは、村をまもっています。
                     (おしまい)

















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2012年3月17日 (土)

土佐の昔話「むらをすくった鬼」その2

それから、何日も過ぎたある日のことです。
あらしがやってきました。
風がふきあれ、ざんざか、ざんざか
雨が降り続けます。
「じいちゃんたち、だいじょうぶかな」
子鬼が言いました。
おとう鬼が海をながめると、大波があばれています。
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「こりゃぁ、いかん。村へ行ってみよう」
おとう鬼は、そう言うと、山にあったいちばん大きな岩を
かかえました。
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力いっぱいもちあげます。
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岩をかついだおとう鬼は、村へ向かって山をおります。
「おとう、おらも行く」子鬼が岩にとびのります。
ぶおおお、ぶおおおと風がふきます。
ざんざか、ざんざか、雨がふります。
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ちからもちのおとう鬼も、さずがに疲れたころ、
ようやく、海辺の村にたどりつきました。
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                                  (つづく)










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2012年3月11日 (日)

土佐の昔話「むらをすくった鬼」その1

震災から、今日でちょうど一年です。
ここのところのテレビの報道を見ているうち、
今からもう12年前に描いた絵本を思い出しました。
土佐に伝わる伝説で、大波に苦しめられる海辺の村を
山の鬼が助けるというものです。
今から見ると、絵がつたないけれど、この伝説が どうしても描きたくて、
高知まで取材しにいったという 私には、思い出深い作品です。
被災された方々にお見舞いの気持ちを込めて連載してみようと
思います。

0
むかし、むかし、山奥に 鬼の親子がすんでいました。
1
おとう鬼は、どかっと、でっかい。
子鬼は、ちっこくて、かわいい。
子鬼はおとう鬼と遊ぶの大好きでした。
ぶっとい腕のはしから、はしまで、とっとこ走ります。
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おとう鬼が、子鬼をなげると、子鬼は、でっかい手のひらの上で、
くるっと、逆立ちしてみせます。
ふたりは、とても 楽しく 暮らしていました。
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そんなある日のことです。
おとう鬼と子鬼は、小さな祠に向かって、一生懸命、
手を合わせているおじいさんと孫を見かけました。
「じいさん、どうしたのだ」
声をかけると、ふたりは、びっくりぎょうてん。
「こわがらんでもいい。なにもせん。」
おとう鬼がやさしく言ったので、おじいさんは、言いました。
「海が荒れないよう、神様にお願いにきたのでごぜえます」
おじいさんとまごは、海辺の村から、一日がかりで、
この山にのぼってきたのだといいます。
4
海が荒れるたびに、村はなんども、大波におそわれてきた。
波は家をこわし、たくさんの村人をさらっていった。と、おじいさんが
話すと、まごが「おらのおとうも、おかあもさらわれたんじゃ」と
言いました。
おとう鬼が、背伸びをすると、むこうに、きらきら光った
それは美しい海が見えました。
「あの海が、荒れるのか」
「へぇ、せめて、みなとに 大きな岩でもあれば、
波よけになりますがのう」
おじいさんは、つぶやきました。
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(つづく)





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2012年3月 3日 (土)

読書感想画コンクール表彰式に出席してきました

2月24日(金)神保町の如水会館で「読書感想画中央コンクール」の
表彰式が行われました。
こちらは、全国の小学生~高校生までを対象に、読書の感動を絵にしたものを
公募。23回目を迎えた今年は、なんと69万5733点の応募があったそうです。
そのなかから、入賞した33名の表彰式でした。
私が挿絵を描いた「アンモナイトの森で」という本は、コンクールの指定図書に
なったため、2名のお子さんが優良賞を受賞しました。
おめでとうございます♪
新聞中央が、ふたりの子供の絵です。
1
私もこのお祝いの席に呼んでいただけたので、子供たち、ご指導
なさった先生、保護者の方とお会いすることができました。
受賞のお祝いには、下の絵の複製画にそれぞれ子供の名前を
入れて、額装してプレゼントしました。
いい思い出になってくれるといいなぁ。
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そして、それぞれの絵の前で、記念撮影!
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女の子は、小学校5年生。木のなかを、原始の海にして
アンモナイトを泳がせています。アイディアが素晴らしいです。
聞けば、ふだんから、絵を描くのが大好きだとか。絵からも才能が
感じられるし、将来、絵の道に進みそうな気がしました。
この日は、緊張でかちん、かちん、していたけど、それがとても
愛らしかったです。
男の子は、小学6年生。こちらの絵はアンモナイトの真ん中を
くりぬいて,物語にでてくるアンモナイトの研究者を入れました。
むこうのほうから、チヨとひぐまをじっと、見守っているのだそうです。
こちらも、とてもおもしろい構図!!はじめての応募と聞いてびっくり!
ふだんは、野球に夢中だとか。どうりで、真っ黒に日焼けしていました。
パーティのごちそうもたくさん食べて、おおらか!でした。

こうした晴れがましいお席に参加できて、わたしも、誇らしい気持ち
になりました。うれしかったです。
子供たちには、これからも、絵が好きでいてほしいなぁ。と思います。

子供たちの絵はこちらの公式サイトで見ることができます。
子供の絵は、原始の力!パワーいっぱい。とても、おもしろいです。
どうぞ、見てあげてくださいね。
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本は、アマゾンでも買えます。よろしかったら、読んでみてくださいね。


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