« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »

2012年1月

2012年1月28日 (土)

小泉八雲「雪女」後半

とうとう風邪をひいてしまって、なかなか治りません。
苦しい毎日で赤鼻になってしまい、外出もままなりません。。
ブログの更新も遅れ、ようやく雪女の続きです。
どうぞ、読んでくださいな。

それから一年たったある日のことです。
巳之吉は山から家に帰る道すがら、ほっそりとした色の白い美しい娘に
出会いました。
娘の名は「お雪」と言って、江戸にいる親戚を頼って奉公先を
探しにゆくのだと言います。
言葉を交わしているうち、巳之吉は、お雪にすっかり心惹かれてしまいました。
「うちで、休んでおいでなさい」と誘い、江戸へゆくのをとどまらせ、
とうとう嫁にむかえました。

お雪は、とてもやさしい嫁でした。そして、十人の子供を産みました。
母親になったお雪でしたが、ふしぎなことに、少しも年をとりません。
いつまでたっても、みずみずしいのでした。
2_3


ある冬の晩のことです。
お雪は、子供たちを寝かしつけると、針仕事をしておりました。
巳之吉は、その様子をつくづく眺めてから、ふと、つぶやきました。
「ふしぎなことを思い出したよ。今思えば、あれは恐ろしい夢だったのかも
しれないがね。。。わしは、昔、吹雪の夜にな、女に殺されかけたのだよ。
色の白い美しい女で。。。ほんと、おまえにそっくりな女でね」
とたん、、お雪は針仕事を投げ出すと、立ち上がって、鋭い声を
あげました。
「それは、このわしじゃ。お雪じゃ!
誰かに話せば、命をとると言うておいたはずじゃ!」
3
そして、身をかがめると、こんどは、押し殺した声で、
「じゃが、おまえが死ねば、子供らが不憫じゃ。命はとらぬ。
このうえは、せめて、あの子らを大事に育ててくだされや」
ささやくうち、お雪の姿は、みるみる白い霧となって、天井にのぼり、
煙だしをぬけると、そのまま吹雪の夜に消えてゆきました。
4
「おお~い、お雪。お~い」あわてて追いかけた巳之吉の声を
吹雪の風が消してゆきました。
それっきり、お雪は、家にはもどらなかったということです。
姿をみたものもおりません。(おしまい)

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2012年1月19日 (木)

小泉八雲「雪女」前半

なんだか、珍しく忙しくって、久しぶりの更新になってしまいました。とほほ。
それにしても毎日、寒い日が続きますね。朝は、暖房をいれて30分ぐらいしてから、
起きるようになってしまいました。
さて、今日は、そんな季節柄なので、有名な「雪女」のお話をお届けしてみようと
思います。

むかし、武蔵の国に巳之吉という木こりがおりました。まだ、18歳の美しい若者で、
いつも茂作という年寄りの木こりについて、山で仕事をしておりました。
ある冬のことです。ふたりは、山から帰る途中、ひどい吹雪にあいました。
帰れなくなったふたりは、近くの小屋に逃げ込みました。
戸をしっかり閉じて、ごろりと横になります。
雪のしまく音は、ますます強くなって、ごうごうと山がうなりだしました。
おそろしさに震えていた巳之吉ですが、それでも、いつのまにか、眠りこんでおりました。
しばらくして、顔をたたくように雪があたったのに驚いて、巳之吉は目をさましました。
知らぬ間に戸はこじあけられていたのです。
見れば、となりで寝ている茂作の上に白い着物の女がかがみこんでいます。
そして、しきりに、ふうぅ、ふぅう、ふうぅと息をふきかけています。
その息は、白い煙のようで、茂作をつつみこむと、やがて、
からだを凍らせて、とうとう殺してしまいました。
そのとき、女がふりかえりました。
なんと、美しい顔。でも、らんらんと光る眼。
巳之吉が、声もだせず、ふるえていると、女は、こんどは
巳之吉におおいかぶさりました。
そして、ふうぅと息をふきかけ。。。が、はたと止め、
じいっと巳之吉の顔を見入りると、にっこり笑ってささやきました。
1
「わたしは、おまえのことも、こっちの年寄りのような目にあわせる
つもりだったけど、、でも、なんだか、かわいそうになったよ。
だって、おまえは、若くて、きれいなんだもの。
だから、もうわるさはしないよ。
けどね、今夜見たことは、だれにも言ってはいけないよ。
誰かに話したら、殺してしまうからね。よく覚えてお置き」
そう言うと、女はくるりと背をむけて、すうーっと小屋を出て
ゆきました。
   (つづく)

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2012年1月 4日 (水)

2012年あけましておめでとうございます

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

1
今年は、例年とちがって、新しい日本の幕開けといった気がしています。
価値観も、変わっていくだろうし、世の中の仕組みもいい方向に変わって
ほしいと思ってます。
そして、辰年ですから、心に龍を育てたい。
雲をよんで、悪いことをふきとばして、舞龍になりたいなぁ。
なんて、壮大なことを思ったりするのですが、
それは、この年が、自分にとっては、正念場になりそうな気が
どこかしているからです。
マイキーワードは「勇気」。(年齢を)(失敗を)恐れず、前に進むぞ~!
とにかく、がんばらなくっちゃ。です。

さて、お正月に、弟がi Padを見せてくれました。触らしてもらったけど、
便利。メモにもパソコンにもなるのね。字も大きくできてて、
老眼にはうれしいぞ~。すっかり、ほしくなりました。うん。
で、こちらは、小学校一年の姪っ子がi Padで描いた絵。
Photo
ううむ。おおらかで、良い絵ではないか。画面いっぱい。
色も明るくて「嬉しそうな絵」です。
うふふ。さすが、わたしの姪だけはある(苦笑)かしら。
将来が、楽しみだなぁ。
ちなみに、こちらが、同じ小学一年のときの、私の絵。
こちらは、クレヨンですね~。
3
お池にすんでる水の子たちが、大きな魚におそわれて、お空に
逃げる冒険物語で、夏休みの自由研究で描いたもの。
(親はよくぞ、のこしておいてくれたものです。)

そうだ!今年は「勇気いっぱい」の絵を描いて、子どもたちに見て
もらいたいな。

では、みなさま。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »