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2011年6月 4日 (土)

世界の昔話「巨人男と竜男と白鳥男」その2

じいさんは、巨人男に言いました。
「おまえには、この剣をやろう」
じいさんが指を突き出すと、黄金の剣が飛び出しました。
剣は、ふわりと浮いて、巨人男の手にすとんと落ちました。
「これさえあれば、おまえは、どんな敵でも倒すことができる」
8
次にじいさんは、竜男に 言いました。
「おまえには、願いさえすれば、竜になれる力をやろう」
じいさんの指から、竜が飛び出すと、竜男のからだに
すうっと入り込みました。
9
最後にじいさんは、白鳥男に言いました。
「おまえには、願いさえすれば、白鳥になれる力をやろう」
じいさんの指から、白鳥が飛び出すと、白鳥男のからだに
すうっと、入り込みました。
10

ふしぎなほうびをもらって、三人は「これから、何がおこるんだろう」と
わくわくしながら、門をくぐりました。
どころが、どうしたことか?町の人たちは、ひどく悲しそうです。
泣いているものもいます。
「何かあったのか?」
三人は、ひとりの女の人にわけを聞いてみました。
11
女の人は言いました。
「この町のはずれに森があって、何百年も前から、人食いが住んで
いるのです。そいつは、毎年、町の若い娘をさらっては、食べてしまうのです。」
12
「たくさんの男たちが、人食いを倒そうとしましたが、みんな
殺されてしまいました」
13
「そして、今年は、とうとう 王様の一番上の王女ローザさまが
さらわれてしまったのですよ。ああ、もうすぐ、食べられてしまうでしょう」
14
女の人は、お城をみあげると、声をふるわしてつづけます。
「 王様は、王女を救い出したものには、たくさんの財宝を与え、
王女をめとってよいとおふれを出されました。
でも、もうこの町には、人食いに戦いを挑むほど勇敢な男は
のこっていないのですよ」
15
話を聞いた三人は、顔を見合わせます。
「これは、俺たちにとって、またとない機会だぞ」
「そうだ!人食いを倒してみせよう!」
「王女をお救いして、金持ちになろう!」
三人は、勇んで お城へ向かいました。

              (つづく)

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5百物語」カテゴリの記事

コメント

1回目とは打って変わって黒の効いた絵。すてき! 洋ものの絵もいいですね。でも、物語って、国が違っても普遍性がある。おもしろいです。

投稿: あさこ | 2011年6月 6日 (月) 22時00分

cakeあさこ様
どうもありがとう!
不思議なことが起こるときは、「黒」は
似合いますね。「黒」も普遍的な色ねぇ。
ほんと、昔話って、普遍的。typhoon
現状を打破して幸せになりたい気持も
どこの国の人もいっしょ。。てことかしらんheart01

投稿: ぷりん | 2011年6月 8日 (水) 16時18分

一気に1と2を読みました。
画面の中の白い人魂のような霧!?が効果的です。
絵もまさにベルギー風です(^^♪

投稿: アルキメデス | 2011年6月 9日 (木) 16時44分

eyeアルキメデスさま
霧のような効果とかがつくりやすいのは、
データの世界ですね。happy01
手描きの絵にこうした効果を
くわえてみました。flair
ベルギーふうになってよかったわ。
ありがとうございますscissors

投稿: ぷりん | 2011年6月 9日 (木) 17時09分

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