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2011年5月28日 (土)

世界の昔話「巨人男と竜男と白鳥男」その1

久しぶりに「物語」です♪
こちらは、今のベルギーあたり、フランドル地方に伝わる
おはなし。勇敢な若者たちが、試練を経て、幸福になるという
昔話の王道です。お楽しみください。

むかしむかし、あるところに「巨人男」という名前の若者がおりました。
この名前は、父親がつけた父親と同じ名前でした。
あるとき、父親が死んで、しばらくして母親も死んで、
巨人男は、ひとりぼっちになりました。
そこで、巨人男は旅に出ました。
1
巨人男は、あてのないまま、ずんずん歩いていきました。
何日か歩くと、泣いている若者に出会いました。
2
「何で泣いているんだ?」
巨人男がたずねると、若者は言いました。
「父も母も死んでしまった。俺は、この世でひとりぼっちになってしまって、
どうしたらいいのか、わからないんだ」
「おまえは、なんていうんだ?」
「竜男。おやじと同じ名前なんだ」
それを聞いて、巨人男は言いました。
「俺といっしょに来ないか?
ふたりで、兄弟のように旅をしようじゃないか?」
3
ふたりは、あてのないまま、いっしょに旅をしました。
何日か歩くと、悲しそうな若者に出会いました。
4
「何で、悲しそうにしているんだ?」
巨人男がたずねると、若者は言いました。
「父も母も死んでしまった。俺は食っていくために白鳥の番をして
いるんだが、つまらなくってなぁ」
「おまえは、なんていうんだ?」
「白鳥男。おやじと同じ名前なんだ」
それを聞いて、巨人男は言いました。
「俺たちと来ないか?三人で、兄弟のように旅をしようじゃないか?」
5 
三人は、あてのないまま、あちこちの国をめぐり、めずらしいものを
見ながら、いっしょに旅をしました。
ある日のことです。
ある国の門の前ではたを織っているじいさんに出会いました。
6
じいさんは、三人に声をかけました。
「わしは、腹がへってならんのだ。どうか、食べ物をめぐんでおくれ」
「ああ、いいとも」
三人は、機嫌よく答えると、巨人男はパンを、竜男はチーズを、
白鳥男は果物を、じいさんに分けてやりました。
7
「おまえたちは、親切だなぁ」
じいさんは、嬉しそうに受け取ると言いました。
「お礼におまえたちにほうびをやることにしよう」
                                 (つづく)

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コメント

あら、うれしい。今度は外国物ね。楽しみです。

投稿: asako | 2011年5月29日 (日) 00時02分

cakeasakoさま
ご要望にお答えしました♪
けっこう、迫力のあるおはなしです~punchpunch
読んでくださいねsmile

投稿: ぷりん | 2011年5月29日 (日) 08時28分

わ~い!と心が躍るような気持ちで読み始めました。
どんな展開になるか・・・ウキウキheart04
三人の男の顔がとっても味わいがあって良いですね~
本当にぷりんさんは、多才lovely
凄い!の一言です!

投稿: せりなずな | 2011年5月29日 (日) 16時55分

cloverせりなずなさま
どうもありがとう。
三人とも、結構、気に入っているのです~happy02

多才?ねえ。。。??coldsweats01
ちょこちょこなんでも、そこそこにやるよりも
一芸に秀でたほうが、本当は良いのですが、
つい、いろいろ目移りしてしまうのですよ。
とほほ。。。crying

投稿: ぷりん | 2011年5月30日 (月) 08時51分

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