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2010年12月 4日 (土)

昔ばなし「おおみそかの火」その1

師走です。今年もあとひと月たらずになりました。
家庭においては主婦がいちばん忙しいときですね。
なのに、わたしは、大掃除らしきことすら、まだなぁんにも
やっていません。困った。。。
でも、嫁は「家の要」。家内安全の役目を担っています。
これはそんなお嫁さんの心得を説く?
古くからの年越しのおはなしです。

「おおみそかの火」

むかしむかしのおはなしです。
あるおばあさんとむすこのふたり暮らしの家へ
若いお嫁さんが来ました。

その年のおおみそかの夜のことです。
おばあさんがお嫁さんに言いました。
「これからは、嫁のあんたが火を守るんじゃ。
絶やさんようになぁ」
お嫁さんは、こくんとうなずいて、いろりの火を
しっかり見据えました。でも、ちょっと、心配です。
Blog1
そのころ火は大切なものでした。
この村では、いつでも火を絶やさないのがお嫁さんの役目だったのです。
ことにおおみそかの夜の火は、福の神様が降りていらっしゃる
めじるしなのだと言われていました。

火が消えないように いろりを片付けて お嫁さんは寝床にはいりました。
でも、なんだか気になってなかなか眠れません。
とうとう起きだしていろりをのぞきます。
「あっ、たいへん!どうしよう」
なんと、火だねが消えています。
Blog2
「どうしよう、どうしよう。。」
おばあさんに、どんなに叱られるかわかりません。
いいえ、それより、家に不幸が訪れるかもしれません。
お嫁さんは途方にくれて、ふらふらと外へでていきました。
「どこかで火だねをもらってこなくては。。」
そう思ったのだけど、どこの家も寝静まっています。
「どうしよう。どうしよう。」
真っ暗な道をとぼとぼ歩いていると、ちらちらと赤いものが
見えてきました。
「あんなところで焚き火をしている!よかった!
火だねをもらってこよう」
Blog3
(つづく)

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コメント

わ~い、始りましたね。楽しみです。

投稿: asako | 2010年12月 4日 (土) 21時11分

「家の要」のお嫁さん、頑張って!
と声をかけたくなるような、いじらしいお顔confident

岐阜に700年以上前からの火種をshine
今でも、大切に守っている家があるそうですが、
スイッチ一つで何もかも済んでしまう時代の子供たちに、
しっかり読んで聞かせたいですflair

投稿: せりなずな | 2010年12月 5日 (日) 06時34分

cakeasakoさま
なんだか、ばたばたの年末です。
大掃除は、今年もできないかも。。しれません。
忙しいのに、稼いでないです。。shock
とほほ。。新しい原稿をはやく書きたいわん。
この原稿は7年も前のものの焼き直し。clock
ああ、新作やりたいなぁ。shine

投稿: ぷりん | 2010年12月 5日 (日) 08時38分

cloverせりなずな様
700年以上!家が続いているのね。
徳川家より古いかも。すごいなぁ。happy02
どう教育すれば、そんなりっぱな跡継ぎが
できていくのか?嫁の選び方もtoilet
すごく上手だったということでしょうね。

むかしは、価値観がひとつだったので
かえって、まじめに一途に生きやすかったの
でしょうね。今は自由がすぎるような。。。coldsweats01

投稿: ぷりん | 2010年12月 5日 (日) 08時44分

あっという間に、年末!
ついこの前に冗談で、ホレ!もう3月、もうすぐ夏だ!
なんて言っていたら12月〜

時の流れが早すぎて、恐ろしいです。
このお嫁さんは、どうするのかな?

投稿: アルキメデス | 2010年12月11日 (土) 20時17分

eyeアルキメデスさま
おお、お名前に知らないアドレスが貼ってあると思ったら、
すてきな、ホームページがぁぁぁ。snow
とても、りっぱなのができましたね。
おめでとうございます。flair
このお嫁さんも試練をのりこえます。
われわれも、年末の仕事をのりこえて、
明るいお正月をむかえましょうね。fuji

投稿: ぷりん | 2010年12月12日 (日) 09時05分

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