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2010年10月 2日 (土)

江戸の芋神さま「青木昆陽」その2

さつまいもの栽培に意欲いっぱいの昆陽でしたが、
それを心よく思わない人も大勢おりました。
将軍さまにほめられた昆陽が気に入らないのです。
「あんな若ぞうに何ができる」と陰口をたたきます。
「あのいもには毒があるそうだ」とうわさまで流れます。

そして、大変なことにたくさんの種いもがくさってしまいました。
もともと南の国のいもなので、江戸の冬の寒さなあわなかったのです。
「それ、見ろ。畑仕事を知らぬ魚屋あがりの学者のすることだ。
うまくいくものか」
しかし、昆陽は心に誓います。
「きっと、成功してみせる。このいもは、飢饉からみんなを救って
くれるはずなのだから」

すると、昆陽を応援してくれる人たちもあらわれました。
春になると、昆陽たちは、わずかに残った種いもで苗をつくりました。
それを江戸と近くの村に植えました。
4
秋になりました。
ああ、成功です。たった17個の種いもから、たくさんのいもがとれました。
はじめて食べた人たちはそのおいしさにびっくりしました。
「なんて甘いのだろう」
「おらの村でもつくりたい」

こうしていもをつくる村は少しずつふえてゆきました。
そして、いもを植えた村では、米がとれないときでも
困りませんでした。もちろん、死んだ人もいなかったのです。
5

やがて、そのいもは薩摩の国からきたので「さつまいも」と
呼ばれるようになり、昆陽は亡くなったのちは、
「芋神さま」として神社がたてられました。
その神社では、こどもたちがすもうをとるお祭りがあったそうです。
すくすく育っている子どもたちを見て、神様になった昆陽もさぞ、
嬉しかったでしょうね。(おしまい)

2

みんなのためになると思ったことでも、はじめから、
みんなが賛成してくれるわけではない。
誰もやったことがないことなら、なおさら 反対する人も多いものです。
でも、自分が正しいと思ったことをさいごまで、あきらめずに成し遂げた
昆陽ってりっぱだなぁ。

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偉人伝」カテゴリの記事

コメント

ホクホクのサツマイモ食べたくなりました。
素敵な絵もお話もご馳走様!!

投稿: jin | 2010年10月 2日 (土) 20時59分

見ているだけで、心も薩摩芋のようにほっこりとなる絵です。好きです。

投稿: 清也 | 2010年10月 3日 (日) 10時36分

snowJin様
わたしはこれを描きながら、幼い頃
♪い~しやきいも♪やきいも♪の声を聞くと
わくわくしてlovely
母におこずかいをねだったdollarのを
思い出しました。おいしかったなぁ。heart01

投稿: ぷりん | 2010年10月 3日 (日) 14時35分

penguin清也さま
ありがとうございます。
わたしも、この昆陽の顔、涼しげな目元eye
自分でも気に入っているのですよ~wink

投稿: ぷりん | 2010年10月 3日 (日) 14時37分

とっても良いお話なので、
子供と一緒に観てから、コメントをしようと思いましたが、
過ごしやすい気候になって、家に居着かなくなりましたsweat01
親の思い通りにはならなくなりましたcrying
淋しいやら嬉しいやら・・・

『初志貫徹』なかなか出来ることではないですよね。
軟弱な私など、ちょっとした事で一喜一憂weep
「自分の信じた道ですもの、やれるだけやってみましょ」
くらいの気持ちでないと、くじけてしまいそうです。

最後の、お芋掘りの絵は、とっても楽しいですねheart04
子供たちが、だ~い好きなサツマイモが可愛らしい!
こんな風に地面の下を想像しながら、
子供たちは、芋掘りをしているんでしょうねhappy02

投稿: せりなずな | 2010年10月 4日 (月) 08時45分

cloverせりなずな様
今回は思うように資料が集まらず、ちと苦しかったです。
もうちょっと、エピソードがほしかった
のですけどね。weep

なおとくんもそろそろ「偉人伝」が好きになるころです。
「大きくなったら、こんな人になってみたい!」って
具体的に頭に描けるようになっていくのが、
親ばなれなのかなぁ。dash
すくすく、成長何よりですup

私たち凡人は、とても昆陽のようにいかないけれど、
がんばりすぎず。。でも、決してあきらめず、
牛歩のごとく、がんばりましょうね。happy02

投稿: ぷりん | 2010年10月 4日 (月) 22時53分

ぷりん様
こんにちは!ちょうど今日、娘の園ではさつまいも掘りです。久々にお邪魔したのですが、改めて好い話ですね~!
子どもの頃、小学校の道徳かなにかで習ったのですが、こうして伺うとまたひとしおです^^*ありがとうございます。

投稿: 波那 | 2010年10月 5日 (火) 12時04分

サツマイモというと石焼き芋。
リヤカー、軍手、帽子のおじさん。
毎年来ていたおじさんは、同じ人でした。

そんなことを思い起こさせる温かいお話でした。
サツマイモは人に幸せを与えているんだな〜
今は、芋焼酎に姿を変えて(^^;

絵の中のホワイトスペースに物語が入るんですね。
本が出来上がったらまた見せてください〜

投稿: アルキメデス | 2010年10月 5日 (火) 17時20分

こんにちはhappy01

空白の所に文を入れるのですね。
1枚目は2か所に。
たしかにページ数を少なくするにはこれが一番ですね。
またまた勉強になりました。

自分の志を貫いた昆陽を家の子に見習ってほしいものですflair
テストの下位を取り続けるなんていう志はいりませんが・・・・crying

投稿: あおば | 2010年10月 6日 (水) 13時23分

sports波那さま
お嬢さん、たくさんおいもとれたかな?present
波那さんは、ふかしいもにでもしてあげたのかしら?
自分でとったさつまいもは3倍おいしいですから、
さぞ喜んだことでしょう。lovely
私は、根っこがとても深いのに感動したのを
覚えてます。shine

最近の偉人伝は「まんが」になっているけど、
やっぱり、文章で読んでほしいなぁ。
と思っています。confident

投稿: ぷりん | 2010年10月 6日 (水) 21時30分

eyeアルキメデスさま
いつも文字スペース込みで構図を考えています。
すると、案外おもしろい構図がとれたりするんですよ。
日本画や着物につかう「霞」の使いかたなどを
応用しています。flair

石ややきいものおじさんleo
チャルメラのおじさんleo
重なる。。happy02
なぜか、ひげが濃いイメージですnewmoon

こんどは、大人らしく?
芋焼酎を呑みにいきましょうね。bottle

投稿: ぷりん | 2010年10月 6日 (水) 21時38分

snailあおば様
あおばさんの息子さんって、おおらか~なご気性spa
のようすですね。
テストの点なんて、そんなに気にしてないのだわ。
あはは。あおばさんの「おっとりさん」に似たのですよ。
きっと。japanesetea
そうした子はみんなをゆったりさせてくれるから、
まわりにかわいがられて、幸せになりますよ。lovely

あおばさんの展覧会、楽しみだなぁheart04

投稿: ぷりん | 2010年10月 6日 (水) 21時51分

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