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2010年9月

2010年9月26日 (日)

江戸の芋神さま「青木昆陽」その1

秋の枕詞?にいろいろあれど、なかでも「食欲の秋」はだれもが大好きな秋!
そして「さつまいも」といえば、子どもたちの大好物♪
「おいも堀り遠足」で自分でとって、ふかしてもらったさつまいもの思い出は
大人になっても今だ甘~い思い出だったりします。
しかも、ビタミンも豊富で、戦争中はお米のかわりとなった大事な食料でした。
このように日本人にとって、とても身近な「さつまいも」ですが、
原産はペルー、アルゼンチンで外来種なのですね。

さて、今回はさつまいもの普及につとめ「江戸の芋神さま」と呼ばれた
「青木昆陽(あおきこんよう)」のお話です。
時代は江戸の中期。「暴れん坊将軍」や「大岡越前」が活躍したころです。

小学生の低学年でも理解できるよう、平易に書いてみました。
題して「さつまいもものがたり」。
お楽しみください。

1
むかし、今から280年ぐらい前のおはなしです。
西国で大きな飢饉がおこりました。(1732年享保の大飢饉
稲を食い荒らす「いなご」という虫が大発生したのです。
いなごは、大群となって次から次へと田んぼにおそいかかります。
そのためその年は、ほとんどお米がとれませんでした。
食べ物が足りなくて、おなかをすかせた人々がそこらじゅうにあふれ、
死んでしまう人もたくさんいました。
そのようすを聞いて、江戸にいた青木昆陽という人は考えました。
「米のかわりに食べられるものはないだろうか?」

2
昆陽は魚屋の息子でしたが、勉強が大好きで、魚屋にはならず、
学者になっていました。いろいろと書物を調べていくうちに、
琉球(沖縄)や薩摩(鹿児島)では、外国から伝えられた
めずらしい芋をうえていることを知りました。
そのいもは米がとれないやせた土地でもとれ、雨が少なくても
とれるということです。
「これだ!これだ!これなら、米のかわりになるぞ!」
3

昆陽は、夢中になっていもの植え方、育て方、食べ方など、
くわしく調べて本を書きました。(蕃薯考
それをごらんになった将軍さま(徳川吉宗)は、大変感心されて
言いました。
「うむ。このいもであれば、みんなを飢饉から救えるであろう。
ぜひにも、広めるのじゃ。」

将軍さまの命令で、薩摩の国から、たくさんの種いもが
運ばれてきました。
赤紫の芋は、どれもまるまる太っています。
「これを地中に鈴なりにしてみせよう」
昆陽の胸は高鳴りました。
つづく)

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2010年9月19日 (日)

保育についてつぶやく

小学館の発行で「0.1.2歳の保育」という雑誌があります。
そのなかにある「贈る言葉」というページは、保育士さんに
ちょっこしアドバイスをする小田豊先生のページです。
わたしは、この2年ほど、この先生のエッセイに小さな言葉を添えて
挿絵をつけているのですけど、今日は、その一部をご紹介しながら、
わたしなりの「保育観もどき(笑)」をつぶやいてみたいと思います。
Kodomo0

子どもの成長って、川の流れみたいなものかしら?
速い流れの子。遅い流れの子。大きな川、小さな川。
でも、どんな流れであれ、かならず海や大きな湖に
続いていくんだね。
Kodomo1

同じ葉っぱに見えても、根っこの形は案外ちがっていたりする。
個性は、かくれたところで、育とうとしているのかも知れない。
透視めがねをかけて、見てあげたいな。
Kodomo2

たまにはみだして芽を出している子を見かける、いとおしい。
その子は、めずらしい花を咲かせるために生まれてきた子じゃ
ないかしら?みんなと一緒の花壇に植えて、同じように水やりしても
育たないかもしれない。育てる花壇は、ひとつじゃないと思う。
Kodomo3

まずは、遊べ!あそべ!「生きる工夫のできる大人」になるには、
自分の遊び方をみつけられるかが大事だ。
Kodomo4

「衝突」に、大人はむやみやたらにに介入するのはやめよう。
仲良くする手立ては、子どもたちで見つけるのがいちばんだ。
Kodomo5

子どもというのは、やっぱり見守られてこそ、安心して
大きくなるものだと思う。
大人は、透明なビニールの傘になったらいい。
これなら、子どもは傘の下から、空を夢を見られるでしょう。
Kodomo6

わたしは、子どもを生んでないけれど、保育のお仕事は好きです。
道すがら子どもを見ると、ついつい目で追ってしまいます。
ほがらかに、すくすく育ってほしいなぁと影で祈ってます。

気になるのは最近「恫喝か?」と思えるほど、激しい言葉遣いで
子どもを叱るお母さんをよく見かけること。
「車の往来に気をつけろ」とか「もう少しはやく歩け」「きちんと並べ」
とか程度の話なんです。
なぜ、あんな乱暴な??ものの言い方になるのか?首をかしげます。
なんなのかしら???

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2010年9月10日 (金)

せりなずなさんの「なっちゃんの夏の空」

台風が慈雨に思えた先日でした。ようやく涼しくなってきましたね。
さてさて、本日は嬉しいお知らせです。
この「ぷりん茶屋」にいつも遊びに来てくださる「せりなずな」さんの
お書きになった短編が言葉マガジン「グランパピエ」の2号に
掲載されました。
2
タイトルは「なっちゃんの夏の空」。挿絵は、不肖水野ぷりんです
1
小さななっちゃんは、虫をとるのが大好きな元気いっぱいの女の子です。
夏休みのある日のことです。天気予報は雨。おまけに仲良しのともくんは留守。
でも、なっちゃんは、虫取りがしたいのです。
とうとう、ひとりで山にはいっていきました。

そこで、見知らぬ男の子に出会います。するすると木登りして大きな
くわがたをとってくれて、とても親切。でも、お祭りでもないのに
浴衣姿。いったいこの子は、どこから来たのでしょう?
やがて、予報どおり激しい雨が。。。。。。。男の子の正体は????

夏の日のなっちゃんに起こった不思議なできごとを、自然ゆたかな里山を
舞台に書下ろした珠玉の一編です。
なっちゃんと男の子ひととき交流は、今でも小さな秘密、大事な思い出として
なっちゃんの胸にしまわれていることでしょう。
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さて、わたしが、せりなずなさんのブログに出会ったのは、もう一年以上前。
そしてはじめて読んだのが「なっちゃんの夏休み」というお話でした。
そのとき、アマチュアとは思えない筆運びにびっくりしました。
そして、楽しみに読み始めた「なっちゃんワールド」!シリーズになっています。
なっちゃんと個性ゆたかなお友だちが、分校で、山で。。川で。。。
不思議なできごとに遭遇していきます。子どもたちは、上手にかき分けてあるし、
盛り込まれるファンタジーは奇想天外!少し切なかったり、笑えたり、
なつかしい昭和のにおいがしたりで、楽しませてもらってきました。
それが、こうして、短編ですが紙面になりました。

才能ある方なので、これからどんどん伸びていってほしいなぁ。
次はもう少し長いもので、児童雑誌に掲載されるといいなぁ。などと
応援しています。

せりなずなさんのブログはこちら
グランパピエのご購入はこちら

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2010年9月 6日 (月)

ただ降り注ぐ仲間の読経(8月歌会)

去る8月24日(火)五行歌の会「麹町倶楽部」に出席してきました。
五行歌とは短歌でもなく、俳句でもなく、五行で自由にまとめる歌ですが、
この連日の猛暑猛暑。。。暑さを詠う歌、蝉の歌がやはり多かったです。
このたびの栄えある一席の歌も蝉の歌!
でも、場面がとても新鮮!読んだのはこの会のベテラン清也さん♪です。

蜘蛛の巣に
絡めとられた
蝉の身に
ただ降り注ぐ
仲間の読経

コントラスがくっきりした美しいお歌だなぁと思いました。
蜘蛛の巣の蝉の「死」と「静」と「個」。
蝉時雨の声の「生」と「動」と「群」。
「死と静」はうすぐらい地面の近く「下」にあって孤独です。
「生と動」は空の近く「上」にあってにぎやかです。
地獄と極楽みたいです。

蝉しぐれを「読経」としたところが秀逸!すてきだなぁ。
蝉はただただおのれの子孫を残すために鳴くわけですが、
死を目の前にした一匹の蝉を見たとき
作者には他の蝉の声が「読経」に聞えたのでしょうね。
わたしには、仲間の死をなげく、われんばかの慟哭のように聞えたり
逆に闘牛場の歓声のようにも聞えます。
でも、それは「ただ降り注ぐ」だけ。
今、食われる蝉を助けるものはいません。
きびしい生き物の掟ですが鳴いている蝉の命もあとわずか。。
と思うと哀れな気持ちになりますね。
命のはかなさが浮き彫りになるようなドラマチックなお歌だと思います。
リズムも五七調で、心にすうっとはいってくるようです。
Photo
今回はとても絵にしやすい歌でした。
うっそうとした林の中。朽ちかけた古寺から、偶然この光景を見た!
と設定して描いてみました。
見たのは、旅のお坊さん??無宿者?浪人もの?
それとも、こっそり冒険にきた少年だったのか?
叱られて泣きにきた娘だったのか??
みなさん、それぞれの想像しだいで、読んでみるのも
楽しいと思います♪
2
清也さんのお勤め「ハウス食品」では、ホームページで
「食の五行歌」として公募作品をたくさん掲載しています。
家族、夫婦などをめぐる「食」の歌。
お時間のある方はこちらをごらんください。

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