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2010年8月28日 (土)

小泉八雲「ろくろ首」その4

回竜は、とっさに若木をひっこぬき身構えると、
かかってくる五つの首を 次々と打ちすえました。
それでも首たちは蛾のように回竜をおそってきます。
打ちすえては払い、打ちすえては払い。。。。
すぐれたさむらいだった回竜の腕に 首たちはいつしか
泥と血にまみれていました。
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しかし、あるじの首だけは、どんなに打ちすえてもひるみません。
なおもなおも 必死で飛びかかってきます。
しまいにとうとう、回竜の左の袖に むんずと食らつきました。
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「しつこいやつめ!」
回竜はまげを引っつかむと、さんざんに打って打って、打ちすえました。
それでも、首は離れません。
そのうち「ぬぐぐぐ」とひと声。
うめき声をあげたかと思うとぐったり静かになりました。
「ついに死んだか。。。」

ふと、まわりを見ると他の四つの首は姿をけしています。
(つづく)
 

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コメント

お~ついに始まった!どうなる、どうする~
「ぬぐぐぐ」の声が、恐いです。

投稿: アルキメデス | 2010年8月29日 (日) 12時45分

eyeアルキメデスさま
小泉八雲の原文は英語ですので、
翻訳を3つ読みましたが、
「ぬぐぐ。。」はありません(笑)
でも、臨場感出そうとおもってcoldsweats01
全体をかなり、ブログ用に脚色してあります。snow

投稿: ぷりん | 2010年8月29日 (日) 18時33分

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