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2010年6月 7日 (月)

日本むかしばなし「おならのお嫁さん」その3

ふたりが歩いていくと、騒いでいる村人たちに会いました。
枯れた松の木のねっこがぬけなくて弱っているのです。
「4人、5人かかってもぬけんのじゃ」
村人たちがいうと、お嫁さんは、
「それじゃ、ちょっと失礼しますよ」
みんなをさがらせて、おしりをつきだします。
「ぶお ぶお ぶお~ん!」
おならひとふき、松はめきめきっとぬけました。
「こりゃすごい。便利なおならじゃ」
村人たちは 目を丸くしました。
8
またしばらく行くと、高い柿の木が立っていました。
木の下でおじいさんが、ぶつぶつ言っています。
「まだ、あんなになっとる、おしいなぁ」
高いところの実がとれなくてくやしがっているのです。
「あれがとれたら、もらっていいのかね」と
お嫁さんがきくと、
「とれたら もっていくがいいさ」おじいさんは言いました。
すると、お嫁さんは
「それじゃ、ちょっと、失礼しますよ」
おじいさんをさがらせて、おしりをつきだします。
ぶお ぶお ぶお~ん!
おならひとふき、柿の実は、ひとつのこらずおちました。
「こりゃすごい、便利なおならじゃ」
おじいさんは、目を丸くしました。
9
また、しばらく行くと 峠で わぁわぁと声がしました。
みれば、むこうのはらっぱで、いくさの真っ最中。
となりの国がせめてきて、どうやら味方は、おされているようす。
「わしらの殿様がまけそうじゃ」むすこが言うと
「それじゃ、わたしは ちょっと、行ってきます」
お嫁さんは走りだしました。
10
(つづく)

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コメント

今度は、なおとは大喜び!
特に、「ぶお、ぶお、ぶおーん!」を繰り返し叫んでいました。
いくさに出会ったところでは、大爆笑でした。
合戦のまっただ中に突入する、お嫁さんに期待してるのでしょう

音というのは、子供の好奇心をとっても刺激するんですね。
おならの音の話で、親子でとっても盛り上がりました
・・・とそのさなか、本当になおとがおならをして、
みんなで、大笑い!
とっても楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございました

投稿: せりなずな | 2010年6月 7日 (月) 19時43分

せりなずな様
まぁ、なんて嬉しいコメントでしょう♪
ありがとうございます。
なおとくんが、喜んでくれて
ご家族で楽しめたなんて、
絵描き冥利につきます。
さぁ、次はお嫁さんの武勇伝。
おおあばれします。

投稿: ぷりん | 2010年6月 8日 (火) 16時17分

もしオナラが匂わなければ、ユーモアあふれる楽器として
口笛ならぬ尻笛として、楽しく演奏されるかもしれませんね。
こんなお嫁さんがいれば、大きな壁も不景気も吹き飛ばしてくれそう〜

投稿: アルキメデス | 2010年6月 8日 (火) 17時03分

アルキメデスさま
ファンタジーのなかでは、においは
どこかにいってしまっています
日本のおならは、女は豪快!
おじいさんになると、鳥のように
楽器のように歌います
どちらも、ほうびをもらいます。
本来ユーモアのあるおおらかな、日本人。
この調子で不景気もふっとばしましょう!

投稿: ぷりん | 2010年6月 8日 (火) 17時16分

愉快なお話ですね
先生の絵も絶好調で
どの絵も素敵ですが、2枚目が特に好きですよ
このお話を是非絵本にと願っています。

投稿: aoba | 2010年6月 9日 (水) 15時12分

aobaさま
豪快なポーズお嫁さん。ですが、
ヒントはおすもうさん!です。
自分の頭のなかでは、「しこ」を踏んでから
おなら!のイメージなんですよ。
あおばさんが、気に入ってくださって、
嬉しいわ

投稿: ぷりん | 2010年6月 9日 (水) 17時59分

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