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2010年6月20日 (日)

薄墨の川をゆく女(ひと)

先日、書家の寺本一川(いっせん)先生の書道教室(東京神楽坂)を
見学いたしました。
一川先生は、五行歌の歌人でもいらして「透理」という
歌集も出版されている方です。
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この書道教室「墨あそびしま書」には、やはり歌人の村瀬杜詩夫先生も
通われています。ご自身の歌を書にしたくて、習われているそうです。
この日もこちらをお手本に粛々と書いておいででした。
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草払う 鎌一閃の 下に余花

この歌は余花を「白」と想像すれば、鎌のするどい「動」のあと
清らかな「静」が浮かび上がって、涼しい風でも吹いてきそうな
美しい歌だと思うのですが、
絵としては鮮明に映えるのは、「赤」です。
そこで「赤」をおいてみたのですが、すると、「鎌一閃」の句が
よりするどくなりました。赤い花は、どこかなまなましく哀しい。
なんだか、何事か成し遂げるための一閃の「犠牲」みたいです。
村瀬先生は、どちらを思って歌ったのかしら???
こんど、お会いしたら、聞いてみようと思います。

あっ。。話をもどします。寺本一川先生のことです。
たおやかで、美しい人です。わたしにも、おっとりやさしく
話してくださいますが、それは、彼女の薄い皮膚です。
皮膚にくるまれた彼女のからだには、鋭敏な感性が
なみなみとたゆっていて、皮膚をやぶって、
あふれてきそうなカンジがしました。
一川先生の代表作の歌はこちらです。
Issen3
うぬぬ。。。強烈です。まず、からだを土と捉えた感性に驚かされますが、
そこに「わたくしという花」を咲かせきってみせましょうぞ!
と言い切っています。
彼女の精神は、お名前のごとく、川の一直線なのでしょう。
「わたくしという芸術」をたったひとりで創造していくのです。
ときには、急流。ときにはゆったりとした流れ。のなか
流されるのではなく、花であるのに、泳いでいくような人に思えました。

来月から、この先生の書道教室に通ってみようと思っているのですが、
ぼんやりしている自分が、恥ずかしく、あきれられはしないかと
心配で、ちと、緊張しています。
ついてゆけるかしら??

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交流の肖像」カテゴリの記事

コメント

書の世界すごく興味はあります。

でも、なかなか入っていく勇気がありません・・・。

投稿: りん☆夢☆永遠迷子 | 2010年6月20日 (日) 20時50分

一川さんから聞いてましたよ~。
一緒に頑張りましょう!
ぷりんさんの感性がまたどんなふうに膨らんで行くのか
楽しみですね。

投稿: kikkoro | 2010年6月21日 (月) 00時03分

迷子さま
わたしも、小学校のときお習字教室にちょこっと
行っただけ。。
でも、興味があったので。。
こちらでは、自分で書きたいことばを用意して
一川先生にお手本を書いていただいて、練習
するのだそうです。
迷子さんも、作詞をなさるのだから、
作品がつくれて、楽しいかもしれませんよ。

投稿: ぷりん | 2010年6月21日 (月) 13時02分

kikkoroさま
前から「書」はやってみたかったのですけど、
一川先生のお教室は、わたしには
レベルが高いような。。。
kikkoroさんみたいに器用じゃないので
ちょっと、心配です。
先輩!いろいろ教えてくださいね。

投稿: ぷりん | 2010年6月21日 (月) 13時05分

墨あそびしま書
というお教室なんですね。
楽しそうです

お教室のご様子のアップ、
楽しみにお待ちしていますね

投稿: aoba | 2010年6月21日 (月) 14時15分

aobaさま
「墨あそびしま書」ってすてきな
ネーミングですよね。
でも、単純にお手本に習うお教室ではないので
むずかしそうなんです。。。
でも、がんばって、来月、お教室で
「作品!?」をつくって???
ブログにのせてみますね。

投稿: ぷりん | 2010年6月21日 (月) 20時09分

まあ〜ぷりんさんの決心は早い。
会うべくして一川さんに会ったのですね。
これからのブログも楽しみです。

小生も一川さんの教室を一度訪ねましたが、皆さんのお上手な書を見て
基本すら出来ていない自分を感じてしまいました。

一川さんの歌も凄いですね。。

投稿: アルキメデス | 2010年6月21日 (月) 22時15分

  素敵なことですね・・。(微笑)

投稿: ま のすけ | 2010年6月21日 (月) 23時29分

アルキメデスさま
まあぁぁ。どうなるのでしょうね。
せっかくすてきな書を習っても
自分の歌では、なぁんにもならないのでは?
と非常に苦慮しているところです。
とほほ。。。
一川先生の歌集、すごいですよん

投稿: ぷりん | 2010年6月22日 (火) 16時13分

まのすけ様
素敵なことになるんでしょうか(苦笑)
グランパピエもひとつのご縁でした。
ありがとうございました(微笑)

投稿: ぷりん | 2010年6月22日 (火) 16時17分

体が土なら、さしずめ血は川でしょか・・・

好きな文字が書けるというのは、本当に素晴らしいですよね!
長男が、将来は書家になりたいと言いだしました。
けっして上手な字ではないのですが、
親ばかの私たちが、ず~っと褒め続けたので、
ちょっと自信が出てきたようです

ぷりんさんの書がブログにアップされるのを
親子で、楽しみにしております

投稿: せりなずな | 2010年6月22日 (火) 16時29分

せりなずな様
まぁ、水のかわりに「血」をほしがる
「土」なのかもしれません・
すごみがある歌だと思います。

なおとくんは、きっと、「何か」になる子です。
ものの捉え方というのが、ふつうの子より
ずっと、敏感です。
そういう子は学校という組織にはみだして
むずかしいこともあるかも知れない。
でも、大事に育ててください。

投稿: ぷりん | 2010年6月23日 (水) 20時28分

おー、すごいことになっている。
今度は書ですか。その行動力がうらやましいな~。
私たちと遊ぶ時間がなくなってきたね。

書道って言うと堅苦しいけど、「墨あそびしま書」だと、
あら、私でもできるかしら?て気になりますね。
友人も長く続けていて、現代書みたいなのは私でも書けそうと言うと、
基本ができていないとダメと怒られました。あたりまえですね。
最初からくずれているのと完成されたものを崩していくのとでは大違い。
着物の着付けもそうでしたね。
着くずれたのと、くずして着るのとでは別物だもんね。
結局、どんなことでも「遊ぶ」って極めた後の余裕というか余剰?
でも、せめて自分の名前くらい筆でサラサラと書きたいなー。

投稿: 猫の手 | 2010年6月24日 (木) 10時41分

猫の手さま
そんな~さびしいこと言わないでくださいな。
お稽古は月いち。昼間ですもの。
遊ぶ時間はありますから、
おつきあいくださいませ。

なんでも基本が大事ですけど、書家になるわけでは
ないので、ここでは「新しい絵のタッチ!」を
さがしてみようと、思っています。
「絵ふで文字」みたいなのを
さぐってみようかなぁ。
と思っています。

投稿: ぷりん | 2010年6月24日 (木) 18時18分

一川でーーす。
随分前、日記コメント入れたはずが、投稿できてませんでした。このたびは掲載いただきありがとうございます。
ぷりんさんの編集力凄いですね。
また違った感じになりますね。ありがとうございました。
近日2泊3日の、断食&整体ヨガの修行に行ってまいりますので28日のお稽古日まではきっと、痩せていることでしょう(^^;
あっと、きっころさんもお友達の更紗帯を作っているfさんがいらっしゃいますよ。お昼はまたお蕎麦に行きましょうね。

投稿: 一川 | 2010年7月21日 (水) 01時08分

一川さま
はぁい。28日ですね。
ご連絡がないので、忘れられたのでは。。と
心配しておりました。
楽しみ半分こわさ半分で
ご指導うけにまいります。
先生、どうぞ、よろしくお願いいたします。
ヨガでますます美しくなられた先生のお姿
拝見できますのも、楽しみです。

投稿: ぷりん | 2010年7月21日 (水) 06時57分

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