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2010年6月

2010年6月27日 (日)

あばれ小助(こすけ)の一生(はじまり)

0
おらの名は小助(こすけ)。
マンションのごみ捨て場で生まれたんぜよ。
ちょっくら、よちよち散歩しちょったら、人間さまに捕まってしもうて
このぷりん茶屋に里子に出されてしもぅた。ひと月前の話ぜよ。
じゃから、もう、母親の顔も兄弟の顔も覚えちょらん。
ここで生きていくしかないんぜよ。

ここは、めしは存分にある。寝床はふかふかしちょる。そのへんは
まっこと良かとこぜよ。
じゃが、問題はある。。それは、ずぅっと以前からここを根城にしちょる
ふたりの姉さま方のことじゃ。
おらを迎えたときの態度っちゅうたら、そりゃもう、きついもんじゃった。
1
くーちゃん(めす 16さい)
片目の黒猫。。今は白髪交じり。歯はもはやない。
が、気骨はりゅうりゅう。人の言葉を解する。

2
うずらちゃん(めす 5さい)
出自は野良なのに長毛。どこぞの貴族のご落胤か???
下々のものたちとは、会いたくないらしく、お客さまの前には
決して姿をみせない。

この姉さま方、おらが気に食わんらしく、「しゃあぁ、しゃあぁ」と
脅かしなさるが、おらは負けん!おらは男ぜよ!
3
そこでおらは考えた。これは、一発かましてやらねばならん。
おらの力を見せ付けるんじゃ。
どうすれば。。そうじゃ、「奇襲」じゃ!
弱兵が強兵に勝つにはこれしかない!と孫子の兵法にもあったぜよ。
おらは、障子の影に身をひそめた。「待ち伏せ」じゃ。。。。
Manga
。。。。。。まだ、ちと、力が足らんかったかの。
じゃが、じゃが。。。。
4(つづく)

小助のおはなしはこれから、ときどき描こうと思ってます。
どうぞ、見守ってくださいね。
 

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2010年6月20日 (日)

薄墨の川をゆく女(ひと)

先日、書家の寺本一川(いっせん)先生の書道教室(東京神楽坂)を
見学いたしました。
一川先生は、五行歌の歌人でもいらして「透理」という
歌集も出版されている方です。
Issen1_2

この書道教室「墨あそびしま書」には、やはり歌人の村瀬杜詩夫先生も
通われています。ご自身の歌を書にしたくて、習われているそうです。
この日もこちらをお手本に粛々と書いておいででした。
Issen2_2
草払う 鎌一閃の 下に余花

この歌は余花を「白」と想像すれば、鎌のするどい「動」のあと
清らかな「静」が浮かび上がって、涼しい風でも吹いてきそうな
美しい歌だと思うのですが、
絵としては鮮明に映えるのは、「赤」です。
そこで「赤」をおいてみたのですが、すると、「鎌一閃」の句が
よりするどくなりました。赤い花は、どこかなまなましく哀しい。
なんだか、何事か成し遂げるための一閃の「犠牲」みたいです。
村瀬先生は、どちらを思って歌ったのかしら???
こんど、お会いしたら、聞いてみようと思います。

あっ。。話をもどします。寺本一川先生のことです。
たおやかで、美しい人です。わたしにも、おっとりやさしく
話してくださいますが、それは、彼女の薄い皮膚です。
皮膚にくるまれた彼女のからだには、鋭敏な感性が
なみなみとたゆっていて、皮膚をやぶって、
あふれてきそうなカンジがしました。
一川先生の代表作の歌はこちらです。
Issen3
うぬぬ。。。強烈です。まず、からだを土と捉えた感性に驚かされますが、
そこに「わたくしという花」を咲かせきってみせましょうぞ!
と言い切っています。
彼女の精神は、お名前のごとく、川の一直線なのでしょう。
「わたくしという芸術」をたったひとりで創造していくのです。
ときには、急流。ときにはゆったりとした流れ。のなか
流されるのではなく、花であるのに、泳いでいくような人に思えました。

来月から、この先生の書道教室に通ってみようと思っているのですが、
ぼんやりしている自分が、恥ずかしく、あきれられはしないかと
心配で、ちと、緊張しています。
ついてゆけるかしら??

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2010年6月16日 (水)

日本むかしばなし「屁こき嫁ご」の唄

さて、先日連載した「おならのお嫁さん」ですが
つい、調子にのって、表紙も描いてみました。
Yome1
そして、ついでに唄もつくってみました。
お好きなふしまわしで、歌ってみてくださいね(笑)

うらの はたけの だいこんが
すぽん すぽんと ぬけとった
ゆうべ ござった よめさまは
つのを かくして しりだして
おおきな へを こいたとな

やまの かきのき あかいみが
ぱらん ぱらんと おちとった
ゆんべ だされた よめさまは
つのを かくして しりだして
おおきな へを こいたとな

だども よめさま よいよめご
ぶおん ぶおんと ひとふきで
てきの へいたい おいはらい
ほうびに もらった のっぱらで
おおきな へを こいたとな

つのを かくして しりだして
ぶおん ぶおんと こいたとな

Yome2
このおよめさん、今では赤ん坊も授かって、しあわせに暮らして
いることでしょうね。

さて、ちょこっと、後日談です。
大きなおならをするだけでなく、それを吸い込む!!
お嫁さんもいるようです。
畑まで、お姑さんをふっとばすのは同じですが。。。
ぶお ぶお ぶおーん!
Yome3
「しまった!」と思ったお嫁さん、あわてて、おならを吸い込みます。
すぽぽ、すぽすぽ、すぽぽーん!
Yome4
この失敗で、やはり嫁ぎ先を追い出されます。
ですが、こちらは、その道すがら、たくさんの米俵をつんで
動かなくなった船をみつけます。
男たちが何人かかって押してもびくともしない様子に、お嫁さん。
「うふふ、あたしなら、できるがなぁ」
男たちはおこります。
「ふん!できたら、米をくれてやる」
Yome1_2
お嫁さんは、さっそく、おならひとふき!ぶお ぶお ぶおーん!
たちまち船はふきとばされ、波のうえ!
男たちが目をまるくしていると、こんどは、吸い込みます。
すぽぽ すぽすぽ すぽぽーん!
Yome2_2
こうして、どっさりお米を手にいれたお嫁さん。
嫁ぎ先に凱旋!
いつまでもいわに暮らしたそうな。
 よかったね。

長い話におつきあいくださいまして、ありがとうございました!

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2010年6月12日 (土)

まんが「りんごちゃんものがたり」

さて、本日は以前「りんごちゃんのおちゃめなパパ」でご紹介しました
シンガーソングライターの平井敬人くんのお話です。
彼の歌に「りんご」という曲があります。
これは、彼の作った「りんごちゃん」というキャラクターの
女の子に贈るラブソングです。
はてさて?そもそも。。。
りんごちゃんって、どんな女の子なのでしょう?
どんな背景をもっているのでしょう?
このたび、ぷりんは、りんごちゃんの遠縁のおばのような気持ちで、
この女の子にまつわるまんがを書いてみました。
1
りんごちゃんは、わずか5歳にして「世界中の美男子をはべらしたい」
という途方もない野望をいだきました。
2_2
そのために、とても口にはできないような?修行を積み、
「りんごちゃんダンス」を修得しました。
3
「りんごちゃんダンス」。。それは、どんな美男子でもとりこにしてしまう
不思議なオーラを発する魔法のダンスです。

しかし!このダンスには大きな問題点がありました。
確かにりんごちゃんダンスを見た美男子たちは、たちまち
りんごちゃんに夢中になるものの。。。
同時に骨抜きにされ「ふにゃおくん」という軟体動物?のような男の子に
変化してしまうのです。
踊っても、踊っても、美男子たちは「ふにゃおくん」になるばかり。
4
ついには、こんなことに。。。
5 
ああ、理不尽!まるで、カフカの世界です。
これでは、何のための「りんごちゃんダンス」なのか?
だって、はべらしたいのは、「美男子」であって、決して決して、
「ふにゃお」なんかじゃないんだもの。
かわいそうなりんごちゃん。とりあえず、ともかくも、
持ち前のパワーでふにゃおくんを一掃します。
そのパワーとは。。。
1.りんご魂アッパー
2.りんごむきタイフーン
3.りんご芯ドリル
4.りんご果肉ボム

さて、どれを使うのかしら?
Photoりんごちゃん、教えてくださいな。
Photo_2 や!

Photo_3 。。。。。。
では、この続きは、りんごちゃんのパパに聞いてみましょうね。

ぼくが、りんごちゃんのパパです~!
Hirai_2

Photo_4。。。。。。。
りんごちゃんのパパ、6月15日(火)にライブ、やるんだってねぇ。
がんばってね。
Photo_5 べーっだ!

くわしいライブ情報は、平井敬人くんのホームページで! 

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2010年6月10日 (木)

日本むかしばなし「おならのお嫁さん」その4

いくさを見守るとのさまは、
味方が負けそうなので しぶい顔です。
そこへやってきたお嫁さんが、とのさまに
何か言いました。
なんどかうなずいたとのさま、味方の兵隊に
命令します。
「引けー、引けー、みんな もどるんじゃ!」
11
兵隊がみんなもどると、敵の前にお嫁さんがひとり
たちふさがりました。
敵の兵隊は、わけがわかりません。
すると、お嫁さんがお尻をつきだして、
「それじゃあ、ちょっと、失礼します」

「ぶお ぶお ぶお~ん!ぶお ぶお ぶお~ん!」
ものすごい おならの たいほう。
121
たちまち敵の兵隊はとばされます。
あっちへ ぱらぱら、こっちへ ひゅーん。
ぱらぱら ひゅーん、ぱらぱら ひゅーん・
まるで 木の葉みたいに 飛ばされて、敵は総くずれ。
「それ、今だ!敵をおいはらえ!」
とのさまが声をあげます。
122
とうとう味方の兵隊は、敵をとなりの国へ 追い払いました。

「いや、みごとじゃ、あっぱれ、あっぱれ。」
とのさまは大喜びで お嫁さんに言いました。
「そのほうに ほうびを とらせよう。
なんでもほしいものを言うがいい。」
13_2
お嫁さんは、もじもじしています。
でも やがて 思い切って言いました。
「いつでも おならの できるところをいただけますか。」
「うむ、たやすいことじゃ。はははは。」

こうして お嫁さんは 好きなときに 
おならが できるようになりました。
いくさがあった広い原っぱを とのさまから もらったのです。
ここならいくらやってもだいじょうぶ。
お嫁さんと むすこは 家へ引き返し、
また仲良く暮らしましたとさ。
14 (おしまい)

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2010年6月 7日 (月)

日本むかしばなし「おならのお嫁さん」その3

ふたりが歩いていくと、騒いでいる村人たちに会いました。
枯れた松の木のねっこがぬけなくて弱っているのです。
「4人、5人かかってもぬけんのじゃ」
村人たちがいうと、お嫁さんは、
「それじゃ、ちょっと失礼しますよ」
みんなをさがらせて、おしりをつきだします。
「ぶお ぶお ぶお~ん!」
おならひとふき、松はめきめきっとぬけました。
「こりゃすごい。便利なおならじゃ」
村人たちは 目を丸くしました。
8
またしばらく行くと、高い柿の木が立っていました。
木の下でおじいさんが、ぶつぶつ言っています。
「まだ、あんなになっとる、おしいなぁ」
高いところの実がとれなくてくやしがっているのです。
「あれがとれたら、もらっていいのかね」と
お嫁さんがきくと、
「とれたら もっていくがいいさ」おじいさんは言いました。
すると、お嫁さんは
「それじゃ、ちょっと、失礼しますよ」
おじいさんをさがらせて、おしりをつきだします。
ぶお ぶお ぶお~ん!
おならひとふき、柿の実は、ひとつのこらずおちました。
「こりゃすごい、便利なおならじゃ」
おじいさんは、目を丸くしました。
9
また、しばらく行くと 峠で わぁわぁと声がしました。
みれば、むこうのはらっぱで、いくさの真っ最中。
となりの国がせめてきて、どうやら味方は、おされているようす。
「わしらの殿様がまけそうじゃ」むすこが言うと
「それじゃ、わたしは ちょっと、行ってきます」
お嫁さんは走りだしました。
10
(つづく)

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2010年6月 4日 (金)

日本むかしばなし「おならのお嫁さん」その2

「ぶお ぶお ぶお~ん!」
でてきた でてきた ものすごいおなら。
ふきとばされそうな おかあさん あわてて 柱にしがみつきます。
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52
とうとう おかあさんは 外へとびだし 畑まで ふきとばされました。
「ぶおぶおぶお~ん!」
おならは まだまだ 続いています。

おかあさんは 畑にはえるたいこんの葉っぱにしがみつきました。
ところが だいこんは すぽんとぬけます。

あわてて となりの葉っぱをつかむと、これも だいこんごと すぽん

そのとなりをつかむと、すぽん

つかむと、すぽん、つかむと、すぽん。

すぽん、すぽん、すぽん、すぽん!

ようやく おならが終わったときには、
だいこんが みんなぬけていました。
6
「こんなおならじゃ、家もこわれる。」
頭をかかえたおかあさん、
「せっかく きてくれたのに 残念じゃが。。。」
むすこと相談して、お嫁さんに帰ってもらうことにしました。
次の日、むすこはお嫁さんをつれて、となり村へ むかいました。
7
(つづく)

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2010年6月 1日 (火)

日本むかしばなし「おならのお嫁さん」その1

日本の昔話に「屁ひり嫁ご」「屁っこき嫁さ」といったお話は
各地に残っています。
みなさんもいちどは、聞いてらっしゃるのでは?
とにかく、ものすごいおならのお嫁さんのお話です。
ばかばかしいほど、おおらかなお話です。
今回は、各地さまざまなお話をもとに新しく書き直して
おおくりします。
Photo_10
むかしむかし、ある村に むすことおかあさんが ふたりですんでいました。
むすこが年頃になったので となりむらの娘をお嫁にもらうことになりました。

ところが、むすめの家では言います。
「うちのこは 悪いくせがあってな。よくおならをするんじゃよ。」
それを聞いたむすこのおかあさんは、
「おならなんてだれもがするこっちゃ。なんの なんの、かまいがせんがな」
そういって、お嫁にきてもらいました。
2_2
かわいいお嫁さんは よく働きます。
むすこも おかあさんも おおよろこびです。
3_2
でも、しばらくするとお嫁さんは元気がなくなってきました。
「どうした、ぐあいでも悪いかえ?」
おかあさんが心配してきくと、お嫁さんは恥ずかしそうにいいました。
「おならをがまんして、苦しくて。。。」
「がまんなど、せんでもええのに。さぁ、遠慮なくやんなされ。」
「それじゃあ、ちょっと、失礼します」
お嫁さんはそういうと、
「ぷぴ ぷぴ ぴー」
かわいい音を出しました。
4_2
「ははは、そんなもの なんでもない。
ほれ、すっきりするまで おやり」
と、おかあさんがいうと、お嫁さんは
「それじゃあ失礼します」
お尻をぐいっとつきだして。。。。
(つづく)

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