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2010年5月

2010年5月29日 (土)

閻魔大王の生前仕分け(5月歌会)

去る5月25日(火)五行歌の会「麹町倶楽部」で歌会がありました。
ですが、残念ながら、わたしは、欠席。
仕事の督促状が来ており、致し方なしでした。とほほ。。。
(でも、その仕事も無事仕上げて、今はすがすがしい気分です♪)

5月の歌会、栄えある一席は酒井映子さんだったそうな。
この会の「女帝」として君臨されている方です。
気性のさっぱりされた、りりしい?方です。
お歌はこちら。

閻魔大王の
生前仕分け
無駄の多い
一生だった と
言われちゃうかな

Photo
五行歌では、川柳のように「ご時勢」をからめたものが多いですが
これは、まさしくジャストフィット!といったところでしょうか?
わたしも、テレビで、天下りの法人が仕分けされていくのを
小気味よく見ておりましたが。。。
はてさて、自分の人生におきかえてみるとどうでしょう?
いやはや。。実に「無駄」の多い人生を歩んでいます。
今はなんでもすぐに結果を求める傾向の強いご時勢です。
されど、無駄な作業って大事なのでは?と思っています。
実際、このブログのために新たな絵を描き起こしたところで
一銭にもならないのですから「無駄」なのです。
ですが、「精進」というのは、こういうものでは?と思っています。
ふだん接しない原稿をこうして絵にすることは楽しいし、仕事では
できないタッチの試作もできます。ずいぶん勉強している気分です。
「無駄」をたくさん踏めば、3年後ぐらいには、仕事につながって
いくような気がしています。

映子さんは、私より少し人生の先輩です。ですから、私よりもっと
「無駄」をなさってきたのだろうなぁ。それを「肥やし」に自分の足で
しっかり、堂々と立っていらっしゃる。。そんな気がします。

ご本人曰く、この歌の最後「言われちゃうかな?」で
「私は仕分けなんかされたくないわ!」という気持ちを出したかったとか。。。。。
大丈夫。閻魔大王さまも、映子さんのご威勢にたじたじです(笑)
そんな威風堂々の映子さんですが、どこか「いーっだ」が
似合う無邪気さをお持ちです。
わたしも乗じて、映子さんの肩ごしで「いーっだ!」と
言いたくなりました(笑)

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2010年5月20日 (木)

才能はじけるインドの子どもたち(後編)

さて、子どもたちの芸術祭「Tarent Age」での「絵画コンクール」の審査です。
Photo
イラストレータのセキウサコさんと、主催のラフルさんと会場を回る

審査基準が複雑でした。
それぞれの項目に1点~10点の点数をつけます。
1.「創造性」が豊かかどうか?
2.「仕上がり」が丁寧かどうか?
3.「色のコンビネーション」が美しいかどうか?
と、ここまでは、なんとかわかるのですが、
4.「テーマ」をきちんと、立てること。
5.そのテーマが絵の中できちんと「反映」されているかどうか?
これは むずかしいです。

ふたを開けてみると、なんとまぁ、「環境問題」の絵が多いこと!
(80枚以上見たので、撮影をしている時間がなく、ご紹介できないのが
残念なのですが・・・)
6歳7歳8歳の子どもが「木を切るのはやめましょう」と木が泣いている絵を
描いていたり、「地球を大事にしましょう」と地球のあちこちで、煙があがっている絵を
描いていたり、「リサイクル」の絵があったり。。です。
どこか、違うのでは??
「楽しかった家族旅行」とか「遠足」とか「好きな動物」とか
「お姫様の私とお花畑」といった絵がない。。。。
ご両親たちは、学力だけでなく芸術性も高い子どもに育てたいのでしょうが、
ちと、ちがいます。絵は本来自分の「感動」を伝えるものです。
これだけの表現力があるなら、もっと自分の気持ちを素直に出した絵を描いて
ほしい。と少し残念に思いました。これは、主催者側に伝え、最後に会場で
少し話しもしました。

でも、すばらしいと思ったのは、インドの教育には「フェアな競争」があるということです。
その場で描くのですから、親は手伝えませんね(笑)
主催者側からは、描けない子には1点をつけてくださいと、言われました。

このごろの日本の教育は。きちんと、競争させないようです。
学芸会では、全員が「白雪姫」だったり、運動会では1位、2位、3位の旗が
ないとか???「できない子がかわいそう」とか「不公平」とかいう理由らしいのですが
どうかと思います。

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美人で踊りの上手な子はまんなかで踊るのがあたりまえですね。
加えてインドの子どもは小さいころから、自分の民族に誇りをもっているようです。

まずは、競争にがんばれる意欲が大事で、
結果すぐれていれば、「賞」があり、すぐれていなかったら「参加賞」
のみ。これが「フェア」なのでは?

「賞」を取れる人は、「特別」なのです。「白雪姫」はひとりです。
世の中にでれば、だいたいの人間は私もふくめて「その他大勢」として、
生きていきます。
でも、チームの一員であることや、人の役に立てること。さいごまで
きちんとできることなどに自分の「居場所」や「誇り」を見つけられれば
「賞」がなくても まんなかで踊れなくても、幸せになれます。

「Talent Age」がそんな「意欲」や「誇り」身につけさせる場として
ますます発展していきますように!
日本のこどもたちも、こういった場で、ぜひ活躍してもらいたいです。
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表彰式で、メダルをもらう子ども。おめでとう!

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ぷりん6歳のときの創作童話の絵。こちらは表彰されました♪

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2010年5月17日 (月)

才能はじけるインドの子どもたち(前編)

5月16日(日)に「Talent Age」という子どもたちの芸術祭がありました。

在日インド人の方々が、子どもたちに知的で文化的な発表の場を
つくってあげたくてはじめた催しだそうで、今年で4年目。
インドの子どもたちを中心に韓国や日本の子どもたちも交じって
3歳から15歳の140人がエントリーしました。

どんなイベントかというと。。。
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こちらは、3歳から5歳の子どもがエントリー。
まだ幼稚園児ですね。なんとまぁ、愛らしい。
この子たちが、自分の好きなこと、得意なことを披露します。
歌あり、ダンスあり、お芝居あり、国旗博士あり。でした。
得意満面で、舞台をいっぱい使って踊るすばらしい子どもも
いますが、緊張して泣いてしまう子ももちろんいます。
お母さんの手をはなれて、300人ぐらいはいる会場の舞台に立つのです。
無理もありません。でも、そんな子もみんな、だんだん調子がでてきて
最後までやりとげて、拍手をもらいました。
けなげさに思わず、うるうるしてしまいました。

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そして、こちらは6歳から15歳の子どもが捨てるものを使っての
工作です。材料を準備してきて、審査員のいる会場で
30分以内に作らなくてはいけません。美大の入試試験のようです。
そのために子どもたちはおうちで練習して、本番にのぞむそうです。
ユニークなものがいっぱいでした。

さて、ぷりんは何をしにいったかというと。。。。
絵のコンクールの審査員です。
イラスト仲間のセキウサコさんと、この大役に臨みました。
6歳から15歳までの子どもたちが、80人以上いました。
こちらも30分以内に描かねばなりません。
子どもたちは真剣!会場では、クレヨンや鉛筆の音だけが
響いています。
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かなり、迷った審査でしたが、そのへんのお話は次回で!

このお仕事を紹介してくれたのは、昨年の審査員のnakochanです。
ブログで知り合って、仲良くなって。。。こんなこともあるのですね。
どうもありがとう!

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2010年5月12日 (水)

[新緑」の唄

こだまというのは「木霊」。
むかしの人は、木には精霊が宿っていると
考えていたのですね。
さすれば、新緑の季節は、衣替え!
木の精霊たちは、大奥の女どものように
すっかりおしゃべりで、かしましいのではないかしら?
わいわいがやがやは、空まで、届いているかしら?
空はゆっくりできない。どうするのかしら?
ちょこっと、地上を整列させたくなるでは?

そんなことを考えながら、童謡を作ってみました。

みどりとみどりがこだまして
お空いっぱい届いたら
みどりの風がふいてくる

雲のあいだを すいすい、そよそよ
みどりの音色をかなでててね
川の流れにおりてくる

そしたらみんな、でておいで
お耳をたてて 深呼吸
風にふかれて 行進するよ

タップ、タップ、軽やかに
ララン、ラララ、胸張って
楽しい音色に ひかれてゆくよ

楽しい音色に ひかれてゆくよ
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子どもは笛や太鼓の音色が大好きです。
「ハメルンの笛吹き」っていう有名なお話もありますね。

私もチンドンやさんが来ると、ふらふらとついていきたくなる
子どもでした。
(今でもそんなところがありますが・・・笑)

この季節、そんな誘惑の音には。。。。
「オカリナ」が似合いそうな気がします。

さあ、行進がそろったところで、森はそろって衣替え!です。

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2010年5月 9日 (日)

言葉マガジン「グランパピエ」後半

言葉マガジン「グランパピエ」。
この雑誌ができるまでの発行人「ま のすけ」氏の奮闘記を
まんがにしてみました。
(このお話は、あくまでもフィクッションですが(笑))
Manga11
そこで、彼は自分で生んでみようと思いたった。。。。
Manga12
ま のすけ氏のショートストーリー「ことば 生まれた」
挿絵を担当したのが、ぷりんです。
こちらは、その一部ですが。。。

2
ストーリーはま のすけ氏の「ことばの原点」。
それをポエムのように綴った大人のための童話
といってよいでしょう。
清らかで、不思議感覚いっぱいの原稿。
久しぶりにわくわくさせられる原稿。
楽しんで描けました。
手にとって、ごらんいただけたら、嬉しいです。

そして、この雑誌の栄えある巻頭を飾ったのは、
寺本一川さんの五行歌の書です。
Issen
Manga2

「グランパピエ」
発行は「る・ぐらんふーる」
創刊0号は無料です。
お問い合わせ、ご注文はこちらに!

良い、すてきな雑誌に育ってくれますように!

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2010年5月 8日 (土)

言葉マガジン「グランパピエ」という雑誌(前編)

言葉マガジン「グランパピエ」という雑誌が創刊されました。
始動したといったほうが、正しいかしら?
グランパピエは「grand papier」。一枚の大きな紙のことです。

なぜ、「大きな紙」なのか?

今の時代はブログあり、ツイッターありで、
私たちは 自身のことばを自由に発表するようになり、
さまざまなコトバが、ネットの中で、ちらばっています。
でも、いちど、紙面におろしてみませんか?
コトバの受け皿としてグランパピエが一枚の大きな紙
になりましょう。
寄せ書きみたいな「コトバの模造紙広場」をみんなで
一緒につくってみようじゃないか。
グランパピエは、そんなことをめざしている雑誌です。
Photo_3
表紙カリグラフ三戸美奈子

グランパピエのめざす「コトバ」。
それは「詩歌」とか「エッセイ」という既存の領域はもちろん、
それを越えて「美術」「写真」「音楽」「演劇」。。。
「衣食住」。。。の中にも
「コトバ」を探して、「発見」することです。

そのために、大きな紙をかこむ「円形長屋」を
つくりました。
さまざまな、アーティストに住んでもらいたい。
そして中央の紙の広場で祭りをしましょう。
そこで「新しいコトバ」を創造して遊びましょう。
そして「新しい感性」を生み出しましょう。
そんな雑誌にしたいのです。
と。。。言っているような気がします。

創刊を祝して、この雑誌のイメージを「広告チラシ」ふうに
つくってみました。
Photo_2

発行は「る.ぐらんふーる」 発行人「ま のすけ」
創刊0号は無料です。
お問い合わせ、ご注文はこちらに!

ぷりんもお手伝いしましたので、次回はその話と
創刊に寄稿した豪華な「ことば」の達人たちを
ご紹介しますね。(つづく)

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2010年5月 4日 (火)

なんだか爪だけ伸びる気がして(4月歌会)

ようやくさわやかな日和となりました。
今日は暑いくらいですね。

もう5月になってしまいましたが、
去る4月27日(火)五行歌の会「麹町倶楽部」
出席してまいりました。
五行歌とは、和歌でも俳句でもなく、五行でまとめる詩です。

さて、出席者投票の結果、4月の栄えある一席は
町田道子さんです。この倶楽部の世話役。
いつまでも可憐な上に、お優しく、この会のお母さんのような方です。
麹町倶楽部はこの方のしきりなしには、成り立たないでしょう。
そして、お歌はこちらです。

忙しい
なんだか
爪だけ伸びる気がして
今夜も
ひとり爪を切る

「忙しいと、爪だけ伸びる」???
そんなことがあるかどうかわからないけれど、
不思議な納得感があります。
この発見に「そうそう、そんな気がする」と
ついつい、うなずきたくなります。
「爪だけ」というのですから、まだまだ片付かないことが
たくさんあるのでしょうね。

わたしは「今夜も ひとり爪を切る」のフレーズにも
惹かれました。
ここに漂う孤独感が、この歌に奥行きをもたせてくれて、
読み手の想像をふくらませてくれます。
Tumekiri
作者のこなさなければならない用事は、自分のためではなく、
きっと「人のための用事」です。
毎日疲れきって真夜中をむかえます。
なのに家族は、もう寝てしまっている。
ほの暗いリビングでひとり。
手をながめると、爪が伸びているような。。。

爪を切る音だけが、しんとした家の中で
小さく響きはじめました。
「ぱちん。ぱちん」という音は
「おつかれさま」というつぶやきです。
切った爪は涙の形です。
作者のかわりに泣いてくれたしずくは
きらんきらんと光って三日月になりました。
「爪が伸びるのは、よく働いた手だからですよ」
三日月もつぶやきました。

今夜もきっと、作者は爪を切るでしょう。
それは、一日のさいごにようやく訪れた安らかな時間です。

今夜もきっと、爪はつぶやくでしょう。
それは、つかのまのやさしい空間をつくってくれるのです。

ぷりんの歌はまたどこかでまとめて掲載しますね

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