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2010年4月14日 (水)

竜の伝説 その1「画竜点睛」

わたしの好きな絵の題材のひとつに「竜(龍)」があります。
竜の起源は、もちろん「中国」。
古代より皇帝のシンボルとして扱われてきました。
竜は神獣、霊獣ですから、雷雲を呼び寄せ嵐を起こしたり、
竜巻になって天を飛翔したりと。。。まことにかっこいいので
さまざまな伝説に登場しますね。
Photo
「画竜点睛」(がりょうてんせい)という言葉がありますが、
こちらは、その元となったお話です。

むかし、中国の梁(りょう)という小さな国に
張(ちょう)という名前の画家がおりました。
たいそうな腕だというので、ある日、金陵(南京)の安楽寺の壁に
四匹の竜を描くことになりました。
何日かして描きあがった絵を見た人々は、思わず息をのみました。
描かれた竜は、まるで生きているかのようにうねっていて、
啼き声まで聞こえてきそうです。
ですが、どうしたことか?瞳が描かれていません。
不思議に思って、人々がたずねると、
張は、おごそかに言いました。
「瞳を描き入れたならば、竜は飛び去ってしまうだろう。
だから、やめたのだ」
「まさか。そんなことはあるまいよ」人々は、せせら笑いました。
「だいいち、瞳のない竜なんて、おかしいですよ。
みっともないから、ぜひ入れてください」
あんまりせがまれるので、張は二匹の竜だけに瞳を入れました。
と、とたん、すさまじい雷鳴!稲妻が走って、壁をつきやぶりました。
たちまち、二匹の竜が飛び出しました。竜は雲にのると、
うずまきながら、天へ駆け上っていきました。
あまりのことに、ただただ天をあおぐ人々を残して、
張はいずこともなく、消えてしまったとういことです。
でも、瞳を入れなかった2匹の竜は今でも寺に残っているそうですよ。
Photo_2
ちなみに「点睛」とは、「瞳を描く」ということだそうです。
また、全体的にとてもよくできているのに、最後のかんじんな仕上げが
できていないことを「画竜点睛に欠く」といいますが。。。。。
実に。。。耳がいたい話です。反省するところ、多々あり。
「こんなもんでいいやぁ」で提出するのは、プロとして恥ずかしいこと。
いつでも、そのときなりの力量で「傑作!」をめざして、きちんと
仕上げなくっちゃぁいけません。
でも、「そこそこでいいんですよ」とプレハブ的なご要望もあったり。。。で。
臨機応変でいかないと、いけないのかな??

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コメント

落語にも「抜け雀」というお話があって、宿代がない絵師は雀の絵を描く。その雀は朝になると飛び出すので、宿が大賑わいになる。そこへ絵師の父親が来てその絵を見るや、我が子の未熟さを嘆き、篭(止まり木)を描くという落ちがあります。
それも「画竜点睛に欠く」のお話でしょうね。
モノづくりの人間にとっては、耳の痛いお話です。

投稿: アルキメデス | 2010年4月14日 (水) 17時42分

アルキメデス様
「抜けすずめ」のお話。ありがとう!
描いたことはないけど、聞いたことはあります。
こちらも、絵にしたら、楽しそう!止まり木を
描いてあげるのも、親心ですねぇ。happy01
そうそう、雪舟のねずみのお話もありましたね。
でも、自分におろすと。。。
ああ、耳が痛いですshock
もっと、真摯にがんばらないと!punch

投稿: ぷりん | 2010年4月14日 (水) 20時38分

僕の人生は「画竜点睛に欠く」ですねえ。
というか、それ以前のような感じもしていますが。

昨夜はありがとう。
楽しかったねえ。
またやろうね。

ちなみに今日は二日酔いです。
やれやれ

投稿: ニコニコプー | 2010年4月16日 (金) 11時20分

なかなか春本番とまではいかない、今日この頃
『画竜点晴』のような春???(失礼しましたhappy02

子供たちの間では、竜はとっても人気者!
なおとも「好きな絵を描いていいよ」というとart
必ず『ドラゴン』を描きます。
但し、口から炎を吹きながら、空を飛んでいますthunder
竜というより、『ドラゴン』ですね~

私は『欠く』よりも『描きすぎ』て失敗する方ですcoldsweats01
「ほどほど」という加減が、わかりません。
難しいですね

投稿: せりなずな | 2010年4月16日 (金) 14時28分

今こちらはみぞれ交じりの雨が降っていますsleepy
4月半ばだというのに寒いですね。

幸運を呼びそうな、いい龍の絵ですねart
男の子が喜びそうでheart01

私は、目を入れる時に一番緊張しますweep
そして、失敗をした時なんて消して~消して~目の周りがまっ黒黒にcoldsweats01
「画竜点睛に欠く」この言葉に耳がいたみます。
絵だけでなく、私のいろ~んな事にもeyeglass

投稿: aoba | 2010年4月16日 (金) 16時26分

dogニコニコプー様
「恥の多い人生でした」と太宰治にも
ありますが。。。
お互い、「恥知らず」に、よく生きてきました。
これからも、仲良く恥を肴fishに呑みましょう。
いつも、タクシーcarを拾ってくれて、
ありがとう。級長さんは、嬉しいです!
ほんと。。。ニコニコプーくんは
りっぱになりました(涙)happy02

投稿: ぷりん | 2010年4月16日 (金) 20時22分

cloverせりなずな様
ドラゴンの好きななおとくんheart01
ドラゴンのようにがんばるお母さんpunch
なおとくんの眠ったあとsleepy
竜になる夢をみて、がんばってくださいね。
きっと。滝をのぼれますよ!fuji

投稿: ぷりん | 2010年4月16日 (金) 20時30分

snailaoba様
寒いですね~いつのなったら、暖かくなるのかしら?

「人形は顔が命~久月♪」
じゃないけれど、、やっぱり、目eyeは大事ですよね。
顔の表情でいちばん大事。snow
わたしも、下書きの段階から、
ここが、決まらないとpunch色付けに移行できません。
人物画が、風景や生物画より、むずかしいのは
「表情」いうところだと思いますwobbly

投稿: ぷりん | 2010年4月17日 (土) 11時40分

私も龍は大好き。
お気に入りの真綿の黒い大島紬に
「雨龍」(龍の子どもとかいろいろな説があります)の私紋を
入れています。
それにしても私の人生も、
やりっぱなしの何て多いことよ…です。とほほ。

投稿: kikkoro | 2010年4月17日 (土) 16時44分

dramakikkoroさま
おおっ!大島紬に竜の紋ですか!
それは、まことにかっこいいですな。fuji
姐さんとおよびしたくなりますね(笑)
こんど、そのお着物もみたいわlovely

kikkoroさんの場合、何でもすぐ修得して
しまうから、次へup次へupと、移行できるのね。
不器用な私には、うらやましいです。crying

投稿: ぷりん | 2010年4月17日 (土) 16時56分

勇ましく格好いい龍ですね!
我が家には“辰”がふたりいます。“鶏”の私は食われてます。。笑 せりなずなさんと同じく息子もドラゴンが大好きで、出かけてお土産やさんに行くと、いつもドラゴンの入った水晶やキーホルダーを見つけて買ってくれとせがみます。七五三の時も背中に龍が描かれた着物を自分で見つけて選んでいました。(写真には写りませんでしたが(゜_゜))本人自身も龍のように飛躍していってくれるといいのですが。。(*^。^*)
 上野の森美術館に息子の似顔絵を出展し、審査の先生に講評いただきましたが、目に力を入れすぎとアドバイスを頂いたことがあります。“ほどよく”は難しいです。。

投稿: nakochan | 2010年4月19日 (月) 15時00分

nakochan様
そうなの!男の子はやっぱり「竜」が
好きなのですね。
息子さんの七五三は、さぞ
勇ましかったことでしょう♪snow

「目力」?ということばが、最近あるそうな。
人がドキッとするぐらいの絵が、展覧会には
向いています。eye
なこチャンの絵が、きっと、目だったの(しゃれ?)
だと思います。
こんど、見せてくださいね。happy01

投稿: ぷりん | 2010年4月20日 (火) 20時10分

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