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2010年3月

2010年3月30日 (火)

鶴のくちばしが かっと開いた

さて今日は五行歌の会「麹町倶楽部」で わたしの詠んだ歌を
掲載してみますね。
まずは、3月24日(火)に提出した歌です。

鶴のくちばしが
ひと夜だけ
かっと開いた
白き大輪
サボテンの叫び

Photo
こちらは、我が家のベランダにあるサボテンが、狂い咲きしたので
それを写生して詠んでみました。
サボテンのつぼみというのは、はじめは硬くどんぐりのようなのですが
日がたつにつれ、細長く伸びて、は虫類を思わせる形態になります。
そして、ある晩ひと晩だけ、大きな真っ白な花を咲かせます。
闇に映えてそれは華やかです。
でも、どこか妖しげで狂気を感じさせる花です。
そこで、少しぶきみな雰囲気を出したかったのですが
いかがでしょう?
歌会の皆様からは
●つぼみを鶴のくちばしにたとえたところが斬新。
●「かっと」という擬音がとてもきいている。聞えてきそうだ。
と、いう感想をいただきました。

次はさかのぼって、2月23日(火)に提出した歌です。

格子ごし のぞく
となりの蔵
黄金虫は
よその宝に
懸想する

2
こちらを詠むきっかけになったのは、ある方にトゥシューズに画鋲を入れる
ような意地悪(笑)を受けた(と感じた)からなのです。
社会的な地位もあり、経済力もあり、家庭にもめぐまれた人なのに
どこか欲張りでやきもち焼き。よそのものをほしがったりする人がいます。
困ったものです。不快だわ。。。と、思いつつも、歌にしてみたら
今の世相をレトロに風刺したようになりました(笑)
絵にしようとすると、やっぱりきれいに描きたくなり、絵巻風にしてみました。
不快な気分がロマンチックになったわ!
歌会の皆様からは
●「となりの芝生」をこんなふうにたとえるのは、新鮮だ。
●どこかで読んだ絵本の一ページのようだ。
●「懸想」ということばの使い方に「はっと」させられた。
●「となりの奥さんをねらっているようだ」(笑)と。
少し隠微なとらえかたもあり、
みなさんいろいろな想像をしてくださいました。嬉しかったです。

まぁ、いやな気持ちも歌に詠んだり、絵にしたりすると、
ふしぎと昇華されてしまいます。
クリエイティブな行為というのは、感動も悪しき感情も いちど、
客観的におろして、再構築する作業なのでしょうね。

さて、来月はどんな歌を提出しようかな?

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2010年3月27日 (土)

「ほ ほ ほ ふきのとう」

去る3月24日(火)五行歌の「麹町倶楽部」に出席(酒席?)
してまいりました。
五行歌とは、和歌でも俳句でもなく、五行でまとめる詩です。

さて、さて、出席者投票の結果、今月ダントツ一位に輝いたのは
村瀬杜詩夫先生です。なんと、4ヶ月連続です。
さりとて、これは、公平な選挙なのです。
読み手が記載されてない歌を配られて、それぞれが点を入れるのです。
開けてみたら、また村瀬先生だったと。。。いうわけなのです。
お歌はこちらです。

こっちに
ほほ ほ
あっちに
ほ ほ ほ
ふきのとう

ひらがなだけ。しかもこんなに省略されているのに
春の訪れである「ふきのとう」が、「ほ」という擬音で
新鮮かつ、ういういしく表現されています。
しかも、「ほ」の字の連続に「間」を加えることで、
びっくりするほど、リズムがついて、はずんでいます。
「春の発見」が伝わってきます。

ふきのとうは、やっと顔を出せて自慢げに歌います。
それを見つけたこどもは、歓声をあげます。
それぞれの声が合唱になっているみたい。。。
童謡の原点「わらべうた」に通じうるものを感じました。
ふしがついたら、子どもたちは「ほ ほ ほ」と歌いだしそうです。
おゆうぎにも発展できそうです。

作者のお話によれば、見たのは「福寿草」だったとか。
それを「ふきのとう」に変えたとか。。。
でも、それでよかった!「ふきのとう」という響きの軽さが
「ほ」という音によく似合います。

すばらしいわ!と思い、ついつい、もち点いっぱいいれました。

ですが。こう一席を連覇されると、、ちと、情けないですな。
麹町倶楽部の方たちは(わたしも?)がんばらないといけません。
Photo
絵としては、「ほ」を活かすために字で構成してみました。
広告っぽいまとめかたですが、とらえかたは「童謡」です。

この女の子は、ふきのとうをたくさん摘んでおうちに帰ります。
おうちで待っているおかさん。どんなお料理にしてくださるでしょう?

味噌であえてもよし。いためてもよし 。
我が家では 汁にいれて卵とじにいれたり、
菜の花などと一緒に天ぷらにしたりします。
春野菜のほろ苦さは、大好きです。

では、次回はぷりんの歌で!

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2010年3月22日 (月)

狂言「花折り」~「はなみのおてら」おまけ

狂言「花折り」を題材にして「はなみのお寺」というお話を
展開してまいりました。

「古典」といわれる分野を親しみやすい形で
紹介していきたい!というのは、
前々から考えていたのですが、
それから、発展させて、こどもの劇や遊びのなかにも
取り入れてみたいなぁ。とも思っているのです。

本日は、ちょこっとおまけで、
「はなみのお寺」を「かごめかごめ」にしてみました。
「はないちもんめ」の調子で歌います。
Photo_2 
●輪になって小僧さんをかこみ、歌いながら、まわります。
 小僧さん役は目かくししてじゃがんでいます。

(輪)小僧さん、小僧さん 何してる

(小僧)わたしは お寺の 桜守り
    和尚さんの いいつけで 
    るすを 守って おりまする

(輪)小僧さん 小僧さん いれとくれ

(小僧)わたしは お寺の 桜守り
    和尚さんの いいつけで
    どなたも おいれできませぬ

(輪)桜が みたい
(小僧)桜は ないよ

(輪)だんごが あるよ
(小僧)だんごは いらない

(輪)このかんかん坊主 くそ小僧
  うしろの 正面 だぁれ♪

●小僧さん、うしろの人を当てます。
あたったら、交替。

ああ、なつかしい。
校庭で、放課後、くりかえし、くりかえし遊びました。
「あ~ぶくたった、にえたった♪」も好きでした。
今のこどもは。。。知らないと思うけど、
こうした遊びを、覚えたら、楽しいと思ってくれるのかしら?

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狂言「花折り」~「はなみのおてら」最終話

しばらくして 和尚さんが おてらに もどってきました。
「こ これは、なんとしたことじゃ!」
驚くのも無理はありません。
庭はあしあとだらけ。
そのうえ 桜の枝まで 折れています。
「あれほど いったのに、ばかものめ!」

和尚さんの声で、目をさました小僧さん。
こりゃあ、いいわけがききません。
あわてて にげだします。
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「これ 待て、おしおきしてやる!」

庭中追いかけっこするふたりに
ひらりん 花が ふりかかりましたとさ。
おしまい。
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と、まぁ、案外このくらいの叱られ方で済みました。(笑)
やれやれといったところでしょうか?


幽玄な能に対し、狂言は、こうした庶民的で軽い滑稽話が多く、
親しみやすいですね。
そして、「花見」が、貴族や政治の実力者たちの催しから
一般庶民まで、おりてきたのは、平和になった江戸時代以降のようです。

さて、このお話の舞台は京都。
この時期、町人である商工業者が力をつけて
「町衆」とよばれ、活動するようになってきました。
経済力をつけた町衆の勢い、元気、が、花見のようすにも
うかがえるようです。
そして、お話の小僧さんは、原作では新発地(しんぽち)。
新米のお坊さん。ですから、今回の絵より、もう少し年齢は上。
まだまだ、娑婆っ気のぬけないころですから、
お酒の誘惑にころころところがってしまったのも
いたしかたなし。。。かな?(笑)

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2010年3月18日 (木)

狂言「花折り」~「はなみのおてら」その4

「さいた さいたの なんと あでやかな、
それ、ぴーひゃら てんどん てんどこでん」
たちまち さわぎが はじまります。

「さあ 小僧さん、 たべた、たべた」
おだんごを すすめられ、小僧さんは 
あぐあぐ あぐあぐ むちゅうで 食べます。
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おさけに酔った人が ひょろひょろ ひょろひょろ
庭中歩きまわります。
桜の枝を折りとって、それを ふりふり 踊る人もいます。

おだんごを おなかいっぱい食べた小僧さんは。。。
「さぁ、さぁ、あんたも 一杯おやり」
と お酒まで 呑まされてしまいました。
もう なにが なんだか わかりません。
111_3
みんなと はしゃぎ まわって とうとう 桜の 根元で ねむってしまいます。
みんなは 小僧さんをのこして帰ってゆきました。
112 (つづく)

おつきあい」がいつもまにやら、本気の飲み会。。。。
ぷりんは、反省しているのです。
でも、面谷先生も 同じことを おっしゃる。。。
「呑べぇ かくありなん」。。。そのへんをふまえて

次回、最終回です。

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2010年3月15日 (月)

狂言「花折り」~「はなみのおてら」その3

やってる やってる、みんな おおうかれ。
「ぱっと ぱっと さいた 桜の下で
それ、てんてん てんつく とっぴきぴー」
みていると、つい わくわくしてきます。

そんな小僧さんを見て、だれかが いいました。
「あんたも こっちへ おいでなさい。
ごちそうも いっぱいあるぞ」

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でも、おしょうさんの きつい言いつけ。
小僧さんは うらめしそうに いいます。
「行きたいけど、るすばんだから、お寺を るすには できないよ」
「そりゃあ 気の毒だなぁ。甘いお団子もあるのになぁ」
と、おいしそうに食べてみせます。
大好物のおだんごを見て、小僧さんは よだれが たれてきそう。。。
思わず ぶつぶつ つぶやきます。
「食べたいなぁ。でも、お寺をでたら 叱られるからなぁ。。。」
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それを 聞いただれかが 
「それなら、いいことがある」と いいました。
「わしらを 入れてくれればいい。
それで お寺は るすに ならんだろう」
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「そうか♪それなら るすばんも できる」
すっかり その気になった小僧さん、さっそく 門を 開きます。
92
待ってましたと 花見のみんなは ぞろぞろ ぞろぞろ
はいっていきました。

(つづく) こどもをだますなんて、かんたんですね。ほほほ。。。
私の思い出では。。弟の見たいテレビ番組を阻止するため

よく、だましたものです。
まだ、弟は時計が読めなかったので、
「残念だったね。もうおわっちゃったよ」
曜日の感覚もあいまいなので。。
「火曜は、きのうだよ」
ころころだまされて、しくしくしてました(笑)

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2010年3月12日 (金)

狂言「花折り」~「はなみのおてら」その2

おしょうさんが でかけると、まもなく
花見のひとが やってきました。
お酒や ごちそうをかかえて、
笛や太鼓まで もっています。
どうやらおおさわぎするようす。

でも、こぞうさんは お寺の門を
しっかり閉めたまま言いました。
「きつく きつく 言われております。
今年は 庭へ おいれできません。」
4
「そこを なんとか お願いしますよ。
ねぇ、こぞうさんや」
みんな くちぐちに言うけれど、
おしょうさんの きつい言いつけです。
こぞうさんは、きっぱり ことわります。

すると、花見のひとたちは、
「こりゃ はいれそうもないなぁ・・・」

あきらめたと思ったら、へいの外に
しきものを しきはじめました。
5
花は へいの外からも みえます。
で、へいの外から 花見をしようというわけです。

さっそく さわぎはじめました。
「さいた さいたよ。さくらが さいた。
それ、とっぴき ぴっぴ すってんてん」
お酒をのみ、ごちそうを食べて みんな おおうかれ。

この騒ぎに こぞうさんは このへいを よじのぼって
外を のぞきました。
6 (つづく)
春めいてきました!
もうすぐ、お花見ができますね。
わたしのお花見は15年続く「恒例の高齢になってきたお花見」をします。
こちらのお話を掲載しながら、いっそう楽しみになってきました。
ああ、早くコートをぬぎたいものですね。

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2010年3月 9日 (火)

狂言「花折り」~「はなみのおてら」その1

むかし、おおきな桜の木があるお寺がありました。
毎年春になると それはみごとな花を咲かせます。
これが大評判で、ひとがたくさん花見にやってきます。
1_2
ところが 花見に来ると、みんな呑めや歌えやどんちゃんさわぎ。
さわぎが終わったあと、庭はめちゃくちゃになりました。
おしょうさんは おこっていいました。
「ひどいもんじゃ、これでは たまらん。
もう だれも 庭へは入れんぞ」
2_2
さて、今年も春になりました。桜が見事に咲きました。
そんなある日。おしょうさんが用事ででかけることになりました。
るすばんをする小僧さんに きつく言い聞かせるおしょうさん。
「花見のものを 入れてはいかんぞ」
「わかりました、おしょうさん」
「しっかり るすばんしておれ。
よいか、寺を空けてはならんぞ。」
「はい、おしょうさん」
3

(つづく)

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2010年3月 6日 (土)

わたしの確定申告

3月15日は確定申告の最終日です。
みなさま、申告はお済みですか?
申告ははやめにいたしましょう

と、まぁ、税務署さんの広報のような文面を書いてみましたが、
私はそれに追われて大わらわらわらわら。。。でした(笑)
たいして仕事に追われているわけでもないのに。。。
ブログに夢中になっていたせいか??
山のように積もってしまった領収書。などなど。。の整理に
大わらわらわらわら。。。でした(苦笑)

ようやく整理がついて、税理士さんに来ていただきました。
こんどは税理士さんが大わらわらわらわら。。。。に
なるでしょう(かわいそうに。。)
こちらの写真のお人が ずうーっと(何十年?)経理を見てくださっている
「西野道之助」さんです。本名です。
なんて、りっぱなお名前でしょう?時代劇大好きのわたしにぴったり!

Photo
実は、わたしはいちどたりとも夫には
「ぷりん収支」を見せたことがありません。(企業秘密?)
ですから、この方だけが「真実のぷりんの歴史」を知っているのです。
地道でまっとうな(笑)なのになぜか波乱万丈?の人生のわたし。
それをこの方だけが「守秘義務のもと」だまって、
見守っていてくれているわけです。感謝です。
では、小判が舞っているのにかかわらず、
カラスが笑っているのはなぜでしょう?
そう。。。それは。。。。このたび。。。
わたしのフリー人生はじめて「赤字」になるからです。
ほ~ほほほっ!(なぜか高笑い)
たいして忙しくなかったので、展覧会をふたつもやり。。。
山のように経費をつかったわ。
結果「大赤字」です。ほ~ほほほっ!(負け惜しみか?)

でも、まぁ良いのです。
はじめて余裕のできた一年でした。
ブログをはじめたりして、世間が広くなりました。
おかげで、新しい出会いもあり、実に楽しい一年でありました。
この種まきを育てて、今年度は利益を出してみせましょう!

かといって、目先だけにとらわれると。。。
1
小判に埋もれて自分が小さくなってしまいます。
2
こうなっては。。猫のごはんになっても仕方ない。。。
3
こうならないよう。。。「志」ぶれることなく
がんばらないといけないなぁ。と思っております。
どうか、応援してくださいまし。

こちらの絵は以前描いた「けんけんすると小判の出るげた」」の
お話から掲載しました

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