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2010年1月30日 (土)

子どものための英語「あそびことば」後編

学研「英語ずかん」あそびことば、この本の初版はなんと、1993年!
表紙をリニューアルしながら、17年も増刷を重ねてきた
傑作本(笑)です。
Eigo_hyousi
左1993年初版本  右2000年リニューアル本

こんなに長く販売できるのも 丁寧に贅沢につくった本だからでしょうね。
アイディアも構成も凝って練りましたし、印刷は特色入り。
バブルの崩壊ははじまっていましたが、出版社は まだまだ元気な時代
でした。
Eigo_kakurenbo
おにごっこ、かくれんぼ。。などなど、80ページにわたって、
遊びがいっぱいです。

そして、この本はいわゆる「缶詰」(締め切りに間に合うように
軟禁状態にされること)となって描いたお仕事なのです。
その場所が、神田駿河台の「山の上ホテル」!
かつて、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎。。。が、
やはり「缶詰」となった、クラシカルホテルです。
そこに若輩も弱輩の私が、3回にわけて、のべ 
ひと月ぐらい宿泊してしました。
Photo
山の上ホテルは「古き良き時代」という言葉がよく似合う

そんなホテルをとってくれたことに、わたしは感激!
ホテルに恥じない?お仕事をしようと、毎日14時間~16時間
描いていました。
仕事だけしてればよいのですから、あれほど集中できたのでしょうね。
毎朝、レストランで、コーヒーとクロワッサンとオムレツを頂き、
仕事。。。夜食は、ルームサービスで頂き、仕事。。。
でも、天丼が3500円もしました。。。。。
サインひとつで済んでいるけど、いったいいくら、お金がかかっているのか?
叱られないか?どきどきでしたが、学研さんは、太っ腹でした。
お金のない若いころ、「えらい人」が与えてくれた「贅沢」はいつまでも
心に残りますね。「贅沢な時間」のあり方を教えてくれました。
今でも、感謝しています。

滞在中、こっそり、「陣中見舞い」にやってきた、恋人が、今の夫。。。
そのときばかりは、仕事をさぼって、
(池波正太郎にあやかって)天ぷらを食べたり、
(開高健にあやかって)バーで、マティーニを呑んだりしました。
こちらは、自腹です(笑)
そんな思い出ができたので、このホテルで披露宴をあげました。
ああ、あれから、月日は流れ。。17年も流れ。。。
みんな変わってしまった(笑)
変わらないのは、この本の子どもたちばかりでしょうか。
Eigolucy_2
永遠のアイドルになるか?ヒロインのルーシーちゃんと狛犬くん。

それにしても、近頃、日本人は「気持ちが貧乏」に
なってしまったのではないかしら?
なんでも安いもの、手軽なものを求めていたら、
「贅沢な時間」はすごせない。
「贅沢」を求めない生活には「夢」や「希望」がないと思うのですが。。。

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コメント

山の上のホテル。
懐かしいなあ。若い頃からいつかは泊まろうと決めて、
最上階の部屋に一泊したのは、懐かしい思い出。
やはり、バーでドライマティーニを飲みました。
青春の1ページが眠っています。

投稿: アルキメデス | 2010年1月30日 (土) 13時04分

山の上ホテルでかんずめなんて
憧れちゃいますね~shine
母がここの天ぷらのファンで
よく話だけ聞いているので
一度行って見たいんですが
いまだに行けてません。
この間雑誌に出てたんですけど
カフェもレトロでステキっぽいんですよね~cafe

ところで…
英語の本、面白そうですねhappy01
読んでみたくなりました。
楽しく勉強できそうですnote


投稿: とことこ | 2010年1月31日 (日) 00時37分

そういう私情でしたかheart04
確かに、心の贅沢を忘れています。

それにしても、羨ましい話ですね。
昨夜、子供たちに
「一晩だけでいいから、取材旅行に山の温泉に行かせて!」と話したら、
「一緒にいく!!」と大騒ぎ。
「頭の中を、童話の事だけにしてみたい!」に対して
「朝出て、ご飯までに帰ってきてね!」でした。
もう少し、子供中心の生活が続きそうです。

いつか、こんなホテルで頭の中、ぜ~んぶ文学にしてみたいです。がんばろ~!!

投稿: せり | 2010年1月31日 (日) 07時24分

eyeアルキメデスさま
おお、最上階に!それは、すてきですね。
バーの名前は「nonno」でしたっけ?
マティーニが有名!wine
あそこのとまり木にすわると、chick
ぐっと、大人になった気持ちになりました。confident

投稿: ぷりん | 2010年1月31日 (日) 15時49分

とことこ様
今では、考えられないけど、
あのころは、版元にも「育てる」余裕が
あったのだと思います。

天ぷらもおいしかったけど、何よりも
「大人の贅沢」が、よい思い出。

本も、まずは、企画がすばらしい。
0から、やっている。
まして、あの時代はまだ版下ですもの。
編集者やデザイナーもみんな
どれだけ大変だったか?
もうあれだけ凝ったものは、なかなかできない。。。
よかったら、手にとってみてくださいな。

投稿: ぷりん | 2010年1月31日 (日) 15時58分

cloverせりなずな様
子どもはいつか一人前になるのですもの、
そうなったとき、自分のなかになにか
なくては、つまらない。「文学」があるのは
すてきなこと!annoy

そんなときがきたら、またちがったものが
書けそうですよね。happy02

投稿: ぷりん | 2010年1月31日 (日) 16時03分

山の上ホテル、最近行ってないです~。
神保町に勤めている頃は、残業の後にしょっちゅう飲みに行ってました。
だいたい地下2階のモンカ―ヴが多かったですがwine
たま~にバーノンノンで大人ぶったりしちゃってbar。(笑)
まったくコムスメが何やってたんだかbleah
そういう時代だったんです。(笑)
版元もそいういうことができる体力(財力ともいう)がまだギリギリあった頃ですね。
版下を扱いながら(写植貼りもしたcoldsweats01)大人の贅沢も味わったいい時代でした。私にとっても。

投稿: kikkoro | 2010年2月 1日 (月) 03時08分

いろんな思い出のある本なのですね。
昨今大手出版社がまさかの倒産が相次ぎ
残念ですが、版元さんもこんな風に、良い本、良い作家さんを育てる余裕が欲しいですよね。

良い本は不滅です^^
勤め先は、新刊ばかり並べてある本屋ですが
店主選りすぐりの本が並ぶ本屋に秘かに憧れてます。
この英語の本、良いですね~
ぷりんさんの絵のおかげでとっても楽しく英語遊びができそうです^^

投稿: sachi | 2010年2月 1日 (月) 15時03分

dramakikkoroさま
今でも、年に一度ぐらいで
地下には、ワインを飲みにいったり。。。
でも、思い出として美しいのは
このころです。shine
みんなで一緒に苦労した本づくり。
新人もどきのわたしにさせてくれた贅沢。crown
今、自分がもらってきたものを
若い方にあげられないのが、
哀しいです。think

投稿: ぷりん | 2010年2月 1日 (月) 20時40分

cherrysachiさま
だれが悪いというわけでないけれど、
こうした不況が続くと「文化」への考え方が
変貌してしまいそう。。。typhoon
「何が売れるか」ではなく、「何を伝えたいか」
それを実現できる世の中になってほしいです。
「ジャーナリズム」が「啓蒙」を捨ててしまうのは
問題だと思うこのごろです。think

と、ぶつぶつ言いましたが、
さちさんの、猫ちゃんたちでcat
ほっとしようかな?spa

投稿: ぷりん | 2010年2月 1日 (月) 20時53分

 えぇ本ですねぇ。しかも贅沢。
 特色4色以上使ってるみたいですね、手にしてないから
 詳しくは判りませんけれど…。

 山の上ホテルは、近くをぐるぐる廻っているだけで、
 実際に中に入ったことありません。
 が、ベルマン(ドアマン??)に道を尋ねたら、結構親切に
 教えてくれたという印象だけが、今でも。(微笑)

  缶詰はきっと苦手ですが、でも「がんばれー」っていう
  陣中見舞いなら得意な感じです。
  また今度、缶詰めになったら、いつでも言って下さい。
   お邪魔しに行かせて頂きますから。

投稿: ま のすけ | 2010年2月 1日 (月) 21時14分

capricornusま のすけ様
まぁ、コメント、ありがとうございます。
とても嬉しいです。happy02
この本の絵を担当したころのチームの連帯感!
そして。。おのれの「ういういしい気持ち」!
が実になつかしいです。confident
今でも、いい本だなぁと自画自賛です(微笑)
こんど、見てくださいな。

また「缶詰」になるときは、きっと。。。
まのすけ先生のご著書で?punch
それを、楽しみに!(ますます微笑shine

投稿: ぷりん | 2010年2月 2日 (火) 20時58分

ぷりん様。
こんなお仕事もしているんですね。
幅広い御活躍ですね。

英会話といえば 
兄のU介が「スイカ」を英語でいえば、ウオーターメロン・・なのに「わったなべ」と聞こえると言いました。それで英語の先生に「割った鍋」と聞こえると身振り手振りで説明したそうです。我が家にはまだまだ英会話教室は遠いゆめですな。heart04

投稿: いまはしゆうこ | 2010年2月 3日 (水) 09時15分

こんばんは。
面白そうな本ですね。
これならばお子様方も楽しみながらエイゴリアン♪
私も欲しくなりました。

ホテルでの缶詰、映画や小説、ドラマの世界みたいで
かっこいいですねart

投稿: aoba | 2010年2月 3日 (水) 20時08分

cherryblossomいまはしゆうこ様
「ワッタナベ!」flairで、メロンを覚えるのが
正解!ですね。
フランスでは、「新聞くれ」といえば、
「シィルブプレ」で通じますから(good笑)
U介くんのような、国語に強くて、演劇も好きな
子どもが、かえって、英語に堪能になりそうな
気がします。happy02

投稿: ぷりん | 2010年2月 4日 (木) 17時44分

aoba様
こんなご本を担当しても
ちっとも「エイゴリアン」には
なれません(苦笑)weep
「缶詰」は、貴重な体験でしたけど、
今のご時勢rainでは、遠い夢?
兼業主婦の毎日ですsweat01

投稿: ぷりん | 2010年2月 4日 (木) 17時49分

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