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2009年10月 7日 (水)

「浮世絵でつむぐ江戸物語」その3

朗読会「浮世絵でつむぐ江戸物語」もいよいよ開催間近となりました。
10月16日(金)18時開場、18時30分開演。
場所は文京シビックセンターです。
演目のさいごは「鼓くらべ」というお話。
こちらも山本周五郎の小説です。どんなお話か?
少しご紹介させてくださいね。

時は江戸の世。加賀の国森本で一番の絹問屋に たいそう美しい娘が
おりました。名は「お留伊(るい)」。年は15になります。
彼女は、毎日 鼓の稽古に余念がありません。
それもそのはず。もうすぐ金沢のお城で「鼓くらべ」があり、
お留伊もお城にあがるのです。。
ぽん、ぽん、ぽぉん。鼓の音色はゆるみなく張り切って、
とうとうとあたりにこだましています。お留伊は ぜひにも
一番の賞をとるつもりです。

そんなある日のこと。庭先に身なりの貧しい老人が あらわれました。
あまりにも見事な音色に惹かれ、まぎれこんでしまった、といいます。
「旅絵師」だという老人は、なぜか、ふところに左手をかくしています。
ともあれ、その日から、老人は毎日のように鼓を聴きにやってきました。
お留伊と親しく話しもかわすようになります。
されど、左手をふところにから出すことは、決してありませんでした。

そして、おおつもごりの日。
庭先にやってきたのは、老人ではなく、木賃宿の娘。
老人が重い病気になり、さいごにお留伊の鼓を聴いて死にたいと
申しているといると告げます。
それを聞いたお留伊。なんだかとっても誇らしい気持ち!
きたない宿に出向いてやります。
すると、老人は言うのです。
「お譲様。お城にあがるのは、おやめくださいまし。
優劣を競うなど、おやめくださいまし。
音楽とは もっと美しいものでございます。」

そして、場面は一転。金沢城。「鼓くらべ」がはじまっています。
順番を待っているお留伊はふるえています。気後れではありません。
聞こえてくる音色は、どれも、彼女を恐れさせるものではありませんでした。
お留伊は、おのれが一番の賞をとれることを 確信して
その感動にふるえているのです。

老人の言葉は、彼女の心に何も響かなかったのでしょうか?
そして、かくされた左手には、どんな秘密があるのでしょう?

続きは、会場でのお楽しみにさせてくださいませ。
朗読は飯島晶子。エレガントな声色で、老人とお留伊のやりとりを
演じてくれるでしょう。
堅田喜三代の鼓が、みなさまの心に、お留伊の心情を響かせて
くれましょう。
チケットは、あと30枚もありません。いらしてくださるつもりの方は、
どうか お早めにこちらにご予約くださいませ。
Photo
こちらの絵は17時30分より、ロビーにてご覧になれます。(910×910)

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コメント

今、改めてブログを始めて
そしてぷりんさんに巡り会えて、
本当に良かったと思っています。

毎日の生活に追われる、ただの主婦が、
こんな美しい世界を拝見できる。
子供たちも、とっても喜んでくれています。
母親が、楽しそうにしているだけで、良いそうです。

あと一週間、ハプニングが起きないように、
そしてぷりんさんもお元気に当日が迎えられるよう
ただただ祈っています。

投稿: せりなずな | 2009年10月 7日 (水) 20時22分

そそるような予告がいくつもあって
どんな演出で朗読が迫ってくるのでしょう。

「定年時代」に出ていましたね。
友人が席亭をしている「浪曲」のパブも前のページに出ていてびっくり。
小生はそこで、座布団運びのボランティアをします。

投稿: アルキメデス | 2009年10月 7日 (水) 22時53分

アルキメデス様
ぷりんさんの「演出」が一番素晴らしい思いますよ!

「なあんだ!」ということにならないよう、こちら地道に頑張ります!

「定年時代」奇遇ですね!
いろいろな新聞のページも今やイベントたけなわですね!

お出かけ楽しみにお待ちしております♪

投稿: 晶子 | 2009年10月 7日 (水) 23時23分

せりなずな様
そちらは、台風が、直撃!
被害がたくさん!
テレビをみながら、心配してました。
だいじょうぶでしたか?

せりなずなさんの才能がこのまま埋もれて
しまうのは、業界の損失のような気がする。
でも、ご家庭がとても円満そうなので、
修羅の道(笑)にわざわざ、引っ張るのも
どうか?と思ったりもします。
でも、どんどん上手になっていくブログ!
はやくお会いしたいなぁ。

投稿: ぷりん | 2009年10月 8日 (木) 12時14分

アルキメデスさま
そうなの。定年時代の「東京版」に
のりました!
アルキメデスさんのお友達って
「神田きらり」さんたちの?
わたしは30日「神田紫」の講談に
行くのよん!
ふしぎな縁。。。

投稿: ぷりん | 2009年10月 8日 (木) 12時21分

主役の晶子さま
先日は、すばらしい片身がわりのお着物
見せてくださってありがとう!
あのお着物でお留伊になるのね。
すてきだわ。
わたしも、端っこで、お客様といっしょに
見てますよ!がんばってね。

投稿: ぷりん | 2009年10月 8日 (木) 12時28分

「鼓を打つおひなさま」の記事に書かれていた絵でしょうか
真上にすっくと伸びた梅の木や、みごとな朱、凛とした女性の姿etc・・・。
素敵な絵ですね

チケットが残り30枚を切るとの事、公演を楽しみにしていらっしゃる方々がなんと大勢
先生、楽しまれて下さいね

投稿: aoba | 2009年10月 8日 (木) 13時55分

aoba様
そう、こちらは、チラシにのせた絵の
全体像です。この「鼓くらべ」は
連作にしてあります。
これから、ちょこちょこ、
ブログにアップしますから、見てくださいね。
岩絵の具は「岩」ですので、
他の色とまじらない。つぶとつぶが、
ルーペで見えます。
扱いはむずかしいけど、
色の美しさがでる画材です。

投稿: ぷりん | 2009年10月 8日 (木) 20時05分

ぷりんちゃん、左手、気になって眠れない(うそ。それくらい気になる)じゃないですか。

いよいよ来週ですね。

大勢で押しかけます。
静かにしないとね。

晴れてくれるかな~。
晴れて出かける仕事が入らないでくれたら、着物で行こうかな? と思っています。
会場ではたぶんゆっくりお話できないと思うので、
連絡事項メールします。

投稿: 猫の手 | 2009年10月 9日 (金) 09時41分

猫の手さま
みなさんで、おこしいただけて感謝です。
晴れるといいなぁ。
出演者はみんなお着物です。
猫の手さんも、お着物で、
会場を華やかにしてくださいな。
絵はだいだい終わりました。
あとは、雑用いろいろです。

投稿: ぷりん | 2009年10月 9日 (金) 10時50分

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