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2009年7月 7日 (火)

万葉集を学ぶ その2

万葉人、魂の自然

小竹(ささ)の葉は み山もさやに 乱(さや)げども
われは妹(いも)思う 別れ来ぬれば

(山路を歩いていると、うっそうとした小竹の葉が
急にざわざわっと鳴った。
わたしは、別れてきた妻のことを 一途に思う)

これも 柿本人麻呂の歌です。

風の声、草木の声に耳を傾けていた万葉人。
魂宿る山の中で、突然の風がふきます。
何を告げているのか?
これは何かの兆しなのか?
旅人は不安にかられます。
そのとき、彼は一途に妻を思う。
それは、妻の身を安じたのではないそうです。

ふるさとにおいてきた妻に念を送ることで
妻の魂を呼び寄せたのだそうです。
妻の魂に飛んできてもらって、乱(さや)ぐ心を
一緒に耐えてもらっているのですよ。
という歌なのだとか。。。

見えるものより、見えないものを信じようとした
古代の夫婦の絆。
身は離れていても、魂は自由に行き来できるのでしょうか?
不安にかられる夫の肩に、小鳥のようにとまる
妻の魂を思い浮かべます。
と、同時に「きっと来てくれているのだ」と信じられる心の
清らかさに、己をふりかえって、恥じる思いでした。

この時代の自然とは、「周囲の環境」というものではなく
人も自然。つまり草木の一本と同様。
草木と一緒に、天から恵み、力を分けてもらって
生きていたのでしょうね。
わたしたちが今言う「不思議な力」というものが
ごくあたりまえに内在していたように思います。

これから。ひと月の短いお授業ですが
楽しみに通いたい。
他の話題「お話作り」などはなみながら、
レポートをまとめていこうと思っております。
2 (つづく)

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6歌会便り」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
いろいろなことに挑戦されるのですね。
尊敬です!

日本最初の和歌集、数千の首、とても魅力を感じます。

平城京に思いを馳せます。

話は変わりますが、まいまいのおばあちゃんの視線を描きなおしたところ、先生の仰るような絵になりました。
アドバイスをどうも有り難うございます。

また、万葉集1の「もみじ」たいへん参考となり、模写をしながら学ばせて頂きました。

投稿: aoba | 2009年7月 7日 (火) 14時36分

身を案じるだけではなく、念じて魂を呼びよせる…
なんて強い愛情なんでしょう。
今よりもずっとずっと純粋で強い愛情で結ばれていた。
素敵ですね。

万葉の人たちの心を、
ぷりんさのレポートで学ばせていただきます。
勉強しながら、ぷりんさんの絵も楽しめて、
一石二鳥scissorsですね。
これからのレポートも楽しみで仕方がないですhappy02

投稿: せりなずな | 2009年7月 7日 (火) 16時39分

絵を見て昨日の満月を思い出しました。
ひさびさに、雲間に隠れる朧月を観ながら帰りました。

かつて日本人は、見えないものや感じるものに対して
慈しむ心を持っていたように思います。
また自然からいろんなエネルギーをもらえることを
すっかり忘れているような気がします。
この月をあの人も観ているだろうかと思うだけで
きゅんとするのにね・・・b(^-^)

投稿: アルキメデス | 2009年7月 7日 (火) 22時46分

snailaobaさん
わたしの絵が参考になって嬉しいわ。
どうぞ、マネして、練習してくださいな。

まいまいちゃんのおばあさんの絵、
これから、見にいきますね。
絵の腕がめきめき上達のaobaさん。
毎回楽しみにしています。

投稿: ぷりん | 2009年7月 8日 (水) 06時23分

cloverせりなずなさん
和歌はむずかしいけど、
そこから、万葉の心を読み解いてくださる
お授業で、楽しいです。
日本人の心って、豊かだったのですね。
このレポートがヒントになって、
せりなずなさんの新たなお話になったら、
嬉しいです。

投稿: ぷりん | 2009年7月 8日 (水) 06時30分

eyeアルキメデスさん
おかしなグローバル化から、その崩壊。。。
ふりまわされて、ますます荒れていくような
日本人の心に憂国するこのごろ。
アルキメデスさんの視点で、自然の再発見、
そして、お歌づくり、楽しみにしています。

投稿: ぷりん | 2009年7月 8日 (水) 06時35分

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