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2009年7月 5日 (日)

万葉集を学ぶ その1

かねてより、「歌」を学んでみたいと思っておりました。
そこで、日大の生涯教育センターの
「万葉集」の講座を申し込んでみました。
何の知識も もたない私。
さわりぐらいやっておこうと思ったのですが、
案外むずかしく、心得が足りなかったと反省。
復習をするつもりで、お授業の内容を レポートとして
まとめてみることにします。

万葉人、魂の自然1

秋山の 黄葉(もみじ)を茂み 迷ひぬる

妹(いも)を求めむ 山道(やまぢ)知らずも

(秋の山にもみじがしげっているので、道にまよってしまった。
 妻をさがそうにも 山道を知らないことよ)

柿本人麻呂の歌です。

古代の人にとって、山は単なる山ではなく「御山」。
霊魂のあるところだったようです。
ですから、この歌は、死んだ妻に会いたくて
山にのぼった夫の歌です。
なのに、彼は妻の魂に会えなかった。
「山道を知らなかった」とありますが、これは、
「山の声」を聞けなかった己を悲しんでいるのだとか。

万葉の時代では、山であれ、空であれ、風であれ、
自然は魂の宿ったもので、おのずから力をもった存在でした。
ですから、人は自然を畏れ、敬い、
その心の声に耳をかたむけていました。
そして、その声を聴ける人もいるのに
聴きたいけれども、聴けない自分がいる。
聴けない自分は、妻の魂の在るところを
聴き取ることができないのです。教えを乞うことができません。

妻を失い、会えない悲しみがましていくような
切ない歌ですね。
1 (つづく)

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コメント

万葉集、いいですよねぇ・・うたはこころです。
好き、好きshineついに始めたのですね!!
八百万の神といって、水には水の神様がいて、木には木の神様がいて。
守られているのです。見張られているのではなく。

ところで、クラッセったら、そうだったのか・・・自分のページがないとコメントが書けないのかもですね。
赴任先はアジア諸国です。
今回も、すぐ一緒に行くわけにいかないので、私は、我が道を行く、という感じです。
さびしがりやは、語学を勉強するのがよい、と、哲学者の長谷川宏さんが言っていましたが、さて、効果は、あるのでしょうか?
少しずつ目指すところに近づいている感じですね。
結婚式は、来年の春にやりたいんだけど、何せ無精なのと、夫がドリーマー(想像と現実が乖離しております・・・妻と夫が逆。というか花嫁と花婿が逆。)なので、
一生に一度だからと、あれこれ夢想をしているようです。
・・が。この海外赴任のために、また、お流れになりそうで寂しさは募るばかり。

そこで一句。(即興あしからず。)

髪洗う 明日の我が身を 思うすべなく。

*髪洗う、は夏の季語、7月の季語だったと記憶しています。昔のひとは、滅多に髪を洗わなかったから、貴族が髪を洗うのは夏の風物詩であった、というような意味だったと記憶しています。

明日の自分はどうしているのかと想像することもできなくて、流されている毎日ですが、じめじめした夏がやってきて、髪だけは大切に洗っているというような毎日、というわけです。
明日も仕事です。これからツムラの温泉の素を入れて、お風呂につかって髪を洗いますspa

投稿: えつりん。 | 2009年7月 5日 (日) 21時29分

wine淋しがりやのえつりんさん
お話から拝察すると、
無邪気なえつりんをダンナさまが
見守っているように見えますよ。
お仕事のお忙しいダンナさまが、えつりんを
ひとりにしておくのを心配していそうです。

ぬばたまの 妹が黒髪 今宵もか
我がなき床に なびけて 寝らむ

お仕事大変そう。がんばってね。
眠り薬に、こちらの記事、いろいろ読んでみて
くださいな。

投稿: ぷりん | 2009年7月 6日 (月) 06時31分

ぷりんさんの、飽くなき探求心に圧倒されます。
どこまで広がるでしょうか、ぷりんワールドは…

万葉集は、まだ10代の頃、乙女チックに相聞歌などを
ノートの端っこに書き留めては、遠い万葉の代にロマンを馳せていました。
この歳になって、もう一度読み直すと、また違った想いを抱けるかもしれませんね。
堅くなってしまった脳みそに、喝を入れながら
挑戦してみようかしらbook

投稿: せりなずな | 2009年7月 6日 (月) 10時21分

cloverせりなずなさま
古文、とくに、歌はむずかしいです。。。
もっと、きちんと勉強しておくべきだったと
後悔です。。。
でも、万葉の時代は古今のように、技巧がないぶん
感動できそうです。歌は解釈がいろいろできるので、
お話の切り口の勉強にも、なりそうです。
一ヶ月の短い講座。ちょこっと、勉強です。

投稿: ぷりん | 2009年7月 6日 (月) 19時02分

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