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2009年7月15日 (水)

岩手の昔話「たろうの笛の音」その1

さて、今回は 岩手みちのくに伝わる 少し
風変わりな恩返しのお話です。

むかし、ある村に たろうという わかものが
おりました。
たろうには お父さんが いません。
おかあさんと ふたりぐらしです。
山で しばを かったり、小さな畑を たがやしたりして
くらしておりました。

Taro1

山の仕事が 終わると、たろうは 笛をふくのが
楽しみでした。
切り株に 腰掛けて 思いつくまま ふいてみます。

ひゅ~ ひゃらり ひょ~
ひゃらり ひゃらり ひゅ~らり ひょ~

笛の音は 高くなったり 低くふるえたりしながら
山に しみるように 響きます。
すると、いつのまにやら あたりは しんとして
たろうの まわりに けものたちが あつまってきます。
うさぎも たぬきも きつねも さるも います。
鹿も いのししも います。
おそろしい おおかみさえも 目をとじて じっと
耳をたてているのでした。

Taro2

「もう 家に もどらねば。かあさんが 心配するな」
たろうが腰をあげると、小鳥たちが、肩にとまります。
そして笛の音をまねしているつもりなのか
ち~ち~ ひゅ~ちち ち~
と鳴くのでした。

(つづく)

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コメント

散りばめられた紅葉が、幻想的ですね。
今度のお話は、悲しい展開になるのでしょうか…
期待で胸がわくわくしますlovely
早く、子供たちに見せてあげたいです。
動物が大好きななおとは、きっと大喜びするでしょうね。

投稿: せりなずな | 2009年7月15日 (水) 12時48分

お〜〜
紙芝居がまた始まった (^_^)/~
動物と一緒に座りました〜

投稿: アルキメデス | 2009年7月15日 (水) 17時22分

cloverせりなずなさん
今回、このお話を選んだのは、一般的では
ない「恩返し」だったからです。
ですから、なおとくんはきっと、
読みすすめるうち「???」になりそうです。
「幸せ」の価値観は、いかようにもある。。。
今回のねらいはそこにあります。

投稿: ぷりん | 2009年7月15日 (水) 19時21分

eyeアルキメデスさん
この「紙芝居」ふうのものは、
事前調査に結構、時間がかかり、
たいへんです。ですが、志として
やっていきたいもの。。。
じっくり、見守ってくださいませ。

投稿: ぷりん | 2009年7月15日 (水) 19時25分

最後の絵の5匹が同じ柄ですが違和感を感じず、とても優しい絵にみえます。
色味を抑えることを勉強させて頂きました。

投稿: aoba | 2009年7月18日 (土) 14時53分

snailaobaさん
そうね、色数を抑えると、おしゃれに見えること
は多々あります。
まいまいちゃんの今のふんいきを
こわさずに試すとすれば、
「夢をみているとき」とか「回想シーン」とか
または「異空間への移動」とか
につかってみると、いいと思います。
そうすると、現実のシーンとの差別化に
なるでしょう。
まいまいファンが急上昇!のようす。
腕にみがきをかけて、がんばってくださいね。
わたしも、ファンですよ。

投稿: ぷりん | 2009年7月18日 (土) 19時15分

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