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2009年6月11日 (木)

水無月

今日は、月いち連載、カテゴリー「monthly紋様」です。

こちらでは、私が着てみたい季節の着物をデザインしております

紫陽花が道沿いにあふれる季節。

こんもりまぁるい花は、重たげです。

それはどこか、まだ慣れぬ丸髷に

首をたれているご新造さんのようです。

雨にぬれると、そんな艶っぽさが

落ち着いて、しっとりした様子です。

そんな西洋あじさいに比べると、「がく紫陽花」は一見地味に見えます。

でも、わたしは、どちらかといえば、こちらのほうが、好きなのです。

ほっそりとした軽いからだの背筋をしゃんと伸ばしたような、

少し小生意気な生娘のように見えます。

小さな「花」と、花びらのような「がく」がしっかり分かれているさまは、

凛として見えるようですが、そのすきまに、あやうくもろいものを感じます。

分かれているさまが、「恋」を少し感じて、

親に少し「秘密」ができてしまった頃のなんとも頼りない娘に見えるのです。

「結いわた」という嫁入り前の娘が結う髷を二つに割った

髪型があります。

「ふたごころ」を意味するものでしょうか?

2_3

さてさて、お着物の話。雨ともなれば、裾のよごれなど

気になっていっそうめんどうになるもの。

さりとて、この時期、アセテートの雨ゴートはむれて暑いものです。

そんなとき、私がよく着るのが「ポーラ」というサマーウールです。

シャリ感もあり、ちょっと見ると、夏紬のようなので、

お太鼓をしめても、ちっとも、おかしくありません。

安価で、洗濯機の「手洗いコース」で洗えます。

このポーラに、アセテートの雨ゴートの反物を「羽織」に

仕立てて、軽い雨具としています。

今月の着物は、雨を連想させるような大きな矢絣を

紫陽花色の地に透かしてみました。

帯は「てるてる坊主」。

使命をはたせなかった てるてる坊主はしょげています。

五線譜の音符になって、「ぴっちゃり、ポッチャリ」

ごめんなさいを唄ってます。

こんなてるてる坊主さんだったら、許してあげたくなりますね。

雨の日のおでかけだって、着物が楽しめそうです。

Photo_2

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コメント

プリンさん、こんちは。
鎌倉では、素敵な先生。プリンワールドですね。
もうそこでお話が始まってるようです。
リズミカルな文章素敵です〜♪

今度五行歌の会にもいらっしゃってください。
先日、こんな歌を作りました。

ここは風の道
だから
みんな探してる
ジャスミンは
この坂のすこし上

また遊びにくるね〜〜(^^ゞ

投稿: アルキメデス | 2009年6月12日 (金) 12時48分

eyeアルキメデスさん。
まぁ、ようこそいらっしゃいました。
来週は、久我山幼稚園にいってまいります。

五行歌、楽しみにしておりましたので、
遊びにまいりますね。
「この坂の少し上」の「少し」がとても
よろしいかと思います。僭越ですが。。。

投稿: ぷりん | 2009年6月12日 (金) 19時17分

素敵な詩です。
情景が浮かんできます。

わが家の庭にもがく紫陽花が咲いています。
家を新築したとき、
母が紫陽花は、額紫陽花が良いわよと植えてくれました。
もう10年にもなります。
子供の頃は、いつも和服を着ていた母も、
今ではすっかり老いてしまって…
近年、あじさいは咲いた?
という言葉も聞けなくなりました。

なんか胸の奥の方があつくなってきました。
ぷりんさんのブログは、
いつも素敵な刺激を与えてくれます。
感謝です。

投稿: せりなずな | 2009年6月13日 (土) 07時14分

cloverせりなずなさん
まぁ、いつも和服をお召しだったおかぁさまとは、
素敵ですね。うちは、祖母がそうでした。
祖母の着物は小さすぎて着れないので、帯などに仕立て
直しています。せりなずなさんも、なおくんがもう少し大きくなって落ち着いたら、おかあさまの着物を
着てみたらいかがでしょう?
おかあさまが植えてくださった「がく紫陽花」
きっと今、お庭いっぱいに咲いているのでしょうね。

投稿: ぷりん | 2009年6月13日 (土) 08時01分

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