« 皐月 | トップページ | 「耳袋~忠義なぶち猫」(中編) »

2009年5月 7日 (木)

「耳袋~忠義なぶち猫」(前編)

今回は「耳袋」からわたしの好きな猫のお話を

ひとつ。

むかし、大阪の「河内屋」という大きな店に、

かわいいと評判のひとり娘がおりました。

娘はぶちの猫を飼っていました。

ぶちは、娘といつもいっしょです。

ごはんのときも、寝るときも、お稽古にでかける

ときもいっしょです。

厠にまでついていきます。

Neko2_2

そのうち町では、こんなうわさが、広まりました。

「あの娘には、猫が憑いているんとちゃうか?

それを聞いた娘のお父さんとお母さんは

困ってしまいました。

これでは、お婿さんがもらえません。

仕方がないので、娘にはないしょで、

こっそり、ぶちを捨てに行きました。

でも、なんど捨ててもぶちはもどってきて

しまいます。

「いっそのこと、殺してしまったらどないか」

お母さんが言うと、お父さんも

「かわいそうだが、しゃあないか」

しかし、気配をさっしたのでしょうか?

ぶちはふいっと飛び出すと、そのまますがたが

見えなくなってしまいました。

Neko3

しばらくして、娘は寝付いてしまいました。

お医者さんも首をかしげるばかり。。

娘はだんだん弱っていきます。

そんなある夜、お父さんの夢枕にぶちが

現れました。

前足をきちんとそろえたぶちが

神妙な顔をして言うことには。。。。

つづく

|

« 皐月 | トップページ | 「耳袋~忠義なぶち猫」(中編) »

5百物語」カテゴリの記事

コメント

面白いお話しだ、最初はほんわかで、外堀からだんだんリアルに自分のことじゃないよね・・・って自己内省する感じが思い当たる、つづきを舞ってます、いや、待ってます・・・・

投稿: GAMA | 2009年5月 8日 (金) 21時55分

ぶち猫はネズミ男の魔法にかけられた仮の姿で、
ほんとうは大きなお屋敷のぼんぼん、あるいはお殿様だった?
さて、「めでたし、めでたし」となるのかな?

ところで、21日はもう単衣でいいかな?

投稿: 猫の手 | 2009年5月 9日 (土) 00時02分

catぶちは何者?
virgoむすめの行く末は?
ヒントはタイトルにあります。
結構、泣けるお話です。
続きは公開目前!
どうぞ、楽しみにお待ちくださいませ。

投稿: ぷりん | 2009年5月 9日 (土) 08時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1204961/29466843

この記事へのトラックバック一覧です: 「耳袋~忠義なぶち猫」(前編):

« 皐月 | トップページ | 「耳袋~忠義なぶち猫」(中編) »